第七百七十六話 普通にいる幽霊その六
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「あらゆる宗教を集めて」
「何重もの結界にしてるのね」
「そうなのよ」
「そこまで怨霊を恐れてるのね」
「そうなのよ、あとね」
彰子はさらに話した。
「帝も皇室の方々はよく入浴されるそうだけれど」
「あっ、身体を清める」
アロアはその話にすぐにこう突っ込みを入れた。
「その考えね」
「そう、流石に人前ではね」
「入られないわね」
「セキュリティの関係があるから」
それ故にというのだ。
「こうした場所にはね」
「来られないわね」
「皇居のお風呂とかね」
そうした場所でというのだ。
「入られるけれど」
「よく入られているの」
「毎日で」
それでというのだ。
「しかも今は朝と夜にね」
「二回なのね」
「入られているそうよ、それで沐浴も」
こちらもというのだ。
「よくね」
「入られているの」
「そうらしいわ」
「清潔さを意識してるのね」
「神道は清めの思想があるからね」
言うまでもなく日本の皇室は神道の総本山と言っていい方々であられる、このことはこの時代でも変わらない。
「それでなの」
「いつもお風呂に入られてるの」
「そうなの」
まさにというのだ。
「あの方々も」
「ううん、それってあれよね」
アンネットは日本の皇室の入浴の話を聞いて言った。
「ご自身が入りたいとか」
「伝統だから」
「そうよね」
「もう日本の皇室の伝統はね」
これはというと。
「四千年だから」
「キリストさんよる前だから」
「だからね」
そこまでの歴史があるからだというのだ。
「絶対のものがあるから」
「ご本人さん達がお嫌でも」
「ご体調が悪くないなら」
そうでない限りはというのだ。
「義務でね」
「入らないといけないのね」
「健康の為のスポーツも」
「伝統ね」
「昭和帝が古式泳法をやっておられたから」
だからだというのだ。
「今もね」
「日本の古式泳法やっておられるのね」
「そうなのよ」
「つくづく伝統が凄いお家ね」
「もうそのことについては」
それこそというのだ。
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