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八条学園騒動記
第七百七十六話 普通にいる幽霊その四

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「新聞が売れなくなってね」
「立場が悪くなる」
「そうなるって思って」
 それでというのだ。
「靖国の英霊の人達をよ」
「攻撃したの」
「それまで全く言っていなかったのが」
 それがというのだ。
「急にね」
「攻撃しだしたのね」
「そうだったのよ」
 これがというのだ。
「おかしなことにね」
「本当におかしいわね」
「そしてね」 
 そのうえでというのだ。
「他にも色々とね」
「自分達の立場が悪くなると」
「嘘吐いてね」
 報道機関がだ、報道機関が捏造をする筈がないと信じられていたのは二十世紀までであったがこれはその二十世紀の話である。
「それでね」
「生き残ってきたのね」
「けれど遂にね」
「その嘘も通用しなくなったのね」
「もう嘘ばかり吐くって」
 その様にというのだ。
「皆わかってね」
「信頼されなくなって」
「売上どんどん落ちて」
 新聞のそれがというのだ。
「遂にはね」
「倒産したのね」
「そうなったけれど」
 それがというのだ。
「その倒産の仕方が壮絶で」
「靖国の英霊が怨霊となって」
「そうしてね」
 そのうえでというのだ。
「祟られたともね」
「言われてるのね」
「そうなのよ」
「怨霊ね」
「嘘吐いて悪いことばかりしていたから」
 だからだというのだ。
「倒産はね」
「自業自得ね」
「そうだったけれど」
「倒産の仕方が凄くて」
「怨霊に祟られたからだってね」
 その様にというのだ。
「言われてるのよ」
「貶められた人達が怨霊になって」
「祟ったってね、それで私も思うわ」
 彰子もというのだ。
「実際にね」
「幽霊は存在していて」
「その中でね」
 特にというのだ。
「怨霊はね」
「怖いのね」
「そう思うわ」
「魔王より怖いのね」
「キリスト教のね、怨霊が魔王になるのよ」
 苺風呂の中で話した。
「日本では」
「悪魔じゃなくて」
「そう、もう魔王になったら」
 その怨霊はというと。
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