第八話 古都でその九
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「何故彼等が?」
「あっ、そういえば」
「今思い出したけれど」
ヤバイバとツエツエがここで気付いた様に言うのだった。
「俺達何か二人間違えて蘇らせちまったけれど」
「この二人だったの」
今やっとわかった二人であった。
「まさかこの二人だったなんてな」
「意外っていうか」
「ちょっと、何やってんのよ」
流石に今の二人には抗議するシズカだった。
「敵まで蘇らせたら駄目じゃない」
「あの時忙しかったからわからなかったのよ」
「いいじゃない、二人位」
「まあそうよね」
何とそれで納得するシズカだった。
「誰にだって間違いはあるわよね」
「その通りでおじゃるよ」
うんうんと頷くシズカにフォローを入れるケガレシアであった。
「それよりもまずはでおじゃる」
「そうです。これはこれで楽しめます」
ロンもこれで終わらせる話であった。
「遊びというものは顔触れが多ければ多い程楽しいものですから」
「その通り!」
サタラクラが飛び跳ねて彼の今の言葉に賛同する。
「じゃあ僕ちんも派手に遊ぶよ!」
「御主はいつも遊んでないか?」
「全くだ」
その彼にヴァッフォとミゲラが突っ込みを入れる。
「それでそんなことを言ってもだ」
「どうなのだ?」
「だあっはっはっはっは、ノープロブレム!」
しかしそれを言われてどうこうなる彼ではなかった。かえって賑やかに笑う程である。
「いつも以上に派手に遊ぶから!」
「左様か。ではわし等もじゃ」
「そうさせてもらうか」
「貴方の相手は私がします」
アバレブラックがサタラクラの前にいる。
「以前から御会いしていましたが」
「やあ、じゃあ楽しくやろう!」
サタラクラは彼に対しても同じ態度であった。
「聖杯を見つける前に!」
「しかし。我々との戦いは主な目的ではない」
アバレブラックはこのことも考える。
「思えば不思議なことです」
「いや、案外そうでもない」
その彼にボウケンレッドが話す。
「俺達はいつもそうした戦いばかりだった」
「そうだったのですか」
「そうだ。まずはプレシャスを探し出し保護する」
彼は言った。
「だから今もどうということはない」
「そうですか」
「いつもいつも邪魔をしてくれおって」
ガジャはこのことを憎々しげに語る。
「おかげでわしはプレシャスを一つも手に入れることはできんかったぞ」
「それは幾ら何でも馬鹿過ぎないか?」
ガオイエローがその彼に突っ込みを入れる。彼が今ガジャと闘っているのだ。珍しくヤバイバとは闘ってはいない。ヤバイバはゴーオンブラックと闘っている。
「一年間何やってたんだ?」
「ええい、五月蝿いわ!」
言いながらそのガオイエローに杖を上から振り下ろす。
「御前に言われ
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