第百四十九話 文化祭の中のデートその六
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「そうだし広いよ」
「そうね、友達でも農業科行った娘多いけれど」
「実は農業科って女の子の方が多いんだよね」
「商業科と一緒でね」
「そうだね」
「肉体労働でね」
農業がというのだ。
「男の子多いって思うかも知れないけれど」
「その実はね」
「女の子の方が多いのよ」
「そうだね」
「だからね」
達川に笑って話した。
「商業科と同じで最初にね」
「男の子の取り合いあるんだ」
「もう肉食獣になって」
女の子達がというのだ。
「それでね」
「取り合いして」
「残った娘はね」
「工業科とかに行くんだ」
「彼氏さんの募集先はね」
「そうなんだね」
「結構シビアよ」
一華はこうも言った。
「その辺りは」
「実際俺も工業科だしね」
「かな恵は最初からいたけれど」
彼氏はというのだ。
「けれどね」
「一ちゃん達はいなかったから」
「本当に入学式終わったらよ」
達川にその時のことを思い出しつつ話した。
「あっという間にね」
「男子の取り合いあったんだよね」
「もう先輩達まで来て」
そうしてというのだ。
「奪い合い寸前でね」
「男子は皆彼女ゲットして」
「女子はね」
多数派である自分達はというのだ。
「残ってね」
「俺達みたいな工業科になんだ」
「向かうのよ」
「そうなるんだね」
「農業科からも来たでしょ」
「うん、よく聞くよ」
達川はすぐに答えた。
「商業科それに農業科の娘達と合コンやって」
「彼氏ゲットするのよね」
「俺達から見れば彼女になるけれど」
「農業科の方もやってるのね」
「うん、工業化は逆に男が多くて」
そうした状況でというのだ。
「女の子の取り合いになるけれど」
「入学してすぐに」
「そうなってね」
「男の子が残るのね」
「大量にね、そしてそこでね」
「うちや農業科から女の子が来てね」
そうしてとだ、一華は達川に話した。
「彼氏ゲットするのよ」
「そうするんだね」
「そうなの、兎に角農業科もね」
「女の子の方が多いね」
「これがね」
「そうだね、じゃあ体育館に入っても」
「女の子多いわね」
ここで一華は達川が自分以外の娘に目移りするのではと不安になった、だがすぐに彼がそうした人間でないことを思い出して安心して言った。
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