第一章
[2]次話
ケチケチ結婚式
名古屋の結婚式は金をかけるものである、それはこの街の伝統であるが岡山生まれのサラリーマンでその名古屋で暮らしている星野信治はこう言った。面長で目は丸く唇は薄い。黒髪をセットしていて長身で痩せている。
「そんなに必要かな」
「こっちじゃね」
交際していて今度結婚する前久保朱里はすぐに答えた、一五三位の背で黒髪をロングにしている多くな釣り目で結構スタイルのいい女性だ。星野と同じ会社で働いている。
「そうなのよ」
「名古屋の伝統で」
「それでね」
星野に名古屋生まれの名古屋育ちとして話した。
「もう思いきりね」
「お金かけるんだ」
「そうなのよ」
「けれどね」
ここでだ、星野は。
式のプランを見てだ、前久保に話した。
「僕としてはカット出来る部分多いよ」
「無駄が多いっていうの」
「こことこことか」
そのカット出来ると思われる部分を指差して話した。
「どうかな」
「カット出来るの?」
「うん、ここもね」
プランを書いたパンフレットを見つつ言った。
「どうかな」
「出来ればいいけれど」
「お金は大事だよ」
星野はこの言葉も出した。
「やっぱりね」
「結婚式でも無駄に使えないの」
「ドラゴンズも今お金ないし」
「いや、ドラゴンズは置いておいて」
二人共中日ファンなので話に自然と入った。
「お金は大事ね」
「うん、それでね」
そうであってというのだ。
「カット出来るところはね」
「カットして」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
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