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犬からプレゼントを貰って
第二章

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「助けてくれているので」
「感謝してくれていますか」
「そうですよ」
「嬉しいですね、しかし」
「しかし?」
「そこまで嬉しく思ってくれているなら」
 ハービソンはそれならと言った。
「より応えたいですね」
「そう思われますか」
「それで、です」
 青年にさらに話した。
「ボランティア団体を立ち上げまして」
「スニッカーズ達の為の」
「千匹の子達の為の」
 まさにというのだ。
「それで、です」
「皆を今以上にですね」
「助けましょう、雨露を凌げる様にして」
 これまであげていた食事だけでなくというのだ。
「それで、家族もです」
「探しますか」
「それぞれのお家でちゃんと暮らせる様に教育もして」
 そのことも忘れないでというのだ。
「それで、です」
「幸せになってもらいますか」
「そうしていきます」
 こう話してだった、実際に。
 ハービソンはスニッカーズ達千匹の犬達が収容され教育が施されるだけの団体を設立した、そして里親を探し。
「スニッカーズも他の子達もです」
「次々にいい人達に家族に迎えられて」
「幸せになっていっていますね」
「嬉しいです」
 ハービソンは青年に笑顔で応えた。
「まことに」
「そうですね」
「このままです」
 笑顔で言うのだった。
「どの子も。新たに入った子達も」
「幸せになる様にですね」
「していきましょう、では」
「はい、これからも」
「会社を経営しつつ」
 それと共にというのだ。
「この子達も幸せにしていきましょう」
「そうしていきましょう、是非」
「スニッカーズのプレゼントにある心に報いる為に」
 ハービソンは明るい顔で言った、そうしてだった。
 犬達を世話していった、そのうえで幸せにしていった。その彼等を見て自分達も笑顔になったのだった。


犬からプレゼントを貰って   完


                   2024・11・20
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