第三章
[8]前話
カトウはそうして猫達それに鯉達と共に妻子と楽しく暮らしている、その彼がある日診察した患者である大きな工場で管理職をしているボブ=クリス長身の黒人である彼にだ。
ある人を紹介してもらいその人の家に行くと。
「ナア」
「ンナア」
「ニャアン」
三匹の猫達がいた、一匹は銀と黒の縞模様であり二匹は黒い。その人はカトウにその猫達を紹介しつつ言った。
「銀と黒の娘が母猫で」
「そうなのですか」
「ローザといいまして」
その名でだ、その人は話した。
「黒い子達はそれぞれ雄と雌で」
「ローザの子供達ですね」
「雄はキング、雌はクイーンといいます」
名前も話した。
「私が名付けました」
「どの子もいい名前ですね」
「実は私が見付けまして」
クリスもいて言ってきた。
「道で」
「すぐに連絡されましたね」
「私にそうしてくれました」
縮れた黒髪に大きな黒い目に褐色の肌の女性もいて言って来た、ジェン=マーダーというボランティア活動をしているナースだ。
「それで私もです」
「この子達を保護して」
「そしてです」
そのうえでというのだ。
「暫く世話をして」
「里親を募集して」
「そのうえで、です」
「親子揃ってですね」
「このお家に迎えてもらいました」
「左様ですね」
「よかったです、親子皆助かりまして」
そうなってというのだ。
「何よりです」
「そうですね、ではこの子達はこれから」
「ずっと幸せになってもらいます」
こう言うのだった。
「まことに」
「それはですね」
クリスはここでカトウに言った。
「カトウさんのお家の子達と同じですね」
「そうですね、では皆です」
「これからもですね」
「ずっと幸せになってもらいましょう」
「親子揃って」
カトウに笑顔で言った、そしてカトウもだった。
笑顔で頷いた、そして今はそのローザ達を温かい目で見てそのうえで家に帰ると自分の家族にその目を向けるのだった。
優しい母猫は子猫達と一緒に 完
2024・11・21
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