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優しい母猫は子猫達と一緒に
第二章

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「近所の空き家にいてね」
「そこで住んでいて」
「そしてね」
 そのうえでというのだ。
「子猫達が三匹いて」 
「その子達にご飯をあげて」
「そしてね」 
「お母さん猫だってわかって」
「しかもまず子供達に食べさせて」
 子猫達にというのだ。
「自分は残ったものを食べていたんだ」
「立派なお母さんだね」
「子猫達が食べている間身体を舐めてあげたり」
 そうしたことを行ってというのだ。
「見守っていてね」
「本当にいいお母さんだね」
「その様子に感じ入ってね」
「家族に迎えたんだね」
「子猫達も皆ね」
「そしてだね」
 ここでだった。
 友人は今自分達がいる部屋でくつろいでいる猫達を見た、四匹共焦げ茶色の毛であり仲よくしている。
「この子達が今ここにいるんだね」
「ニャア」
「ナア」
「ウニャア」
「ウニャン」
「そうだよ、皆女の子でね」
 カトウは笑顔で話した。
「母親はミカっていってね」
「日本の名前だね」
「娘達はそれぞれハナ、マキ、ミホっていうんだ」
「名前もちゃんと付けたんだね」
「皆ね、いつも家の中にいて」
「幸せに暮らしているね」
「あの時出会って」
 庭で、というのだ。
「よかったよ」
「そうだね、新たな家族を迎えれて」
「本当にね、それでね」
「それで?」
「実はこの娘達魚よりもね」
「他の食べものが好きなんだね」
「家に迎えてからキャットフードをあげたら」
 そうすればというのだ。
「夢中になってお魚や鶏肉をあげても」
「食べないんだ」
「そうなったよ」
 そうだというのだ。
「これがね」
「そうなったんだ」
「だから家のお庭に出ても」
「鯉達を見てもだね」
「まだ小さな子を見ても」
「取ろうとしないんだね」
「そうなんだ、最近小さな子が生まれてきたけれど」 
 鯉達の中でというのだ。
「それだけだからね」
「尚更いいね」
「そう思ってるよ」 
 友人に笑顔で話した、友人もその話を聞いて笑顔になった。
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