第八十七部第四章 首相官邸にてその三十四
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「そのことは。先日です」
「日本政府へのサイバー攻撃ですか」
「それがありましたね」
「あれは内相もサインされましたね」
「察して下さい」
嘘が嫌いな金はこう返した。
「それで」
「そうですか」
「これからお互いに謀略を仕掛け合いますが」
「それでもですか」
「謀略にもルールがある」
それはというのだ。
「そのことをです」
「お互いにですね」
「守っていって」
そしてというのだ。
「進めていくことをです」
「していきますね」
「さもないと」
若しくはとだ、金は小柳に話した。
「ルールなきです」
「謀略合戦ですね」
「それに陥り」
そしてというのだ。
「収拾がつかなくなります」
「謀略もそうなりますね」
「ですからそれを避ける為にも」
「お互いにですね」
「謀略を仕掛け合うにも」
それでもというのだ、連合では謀略は日常茶飯事のことであるのでもうお互いに対立している間は止めることがなかった。
「際限を持ってです」
「進めていくことですね」
「そうしていきましょう」
「そうすべきですね」
「お互いに。そのことをです」
是非にと言うのだった。
「守っていきましょう、そのことを伊東首相にです」
「伝えて欲しいですか」
「お願いします、アッチャラーン首相も」
中央政府きっての謀略家である彼もというのだ。
「際限なき謀略合戦はです」
「お考えではないですね」
「程よく対立し程よく交流する」
「右手で殴り合い左手で握手するですね」
「それが連合ですから」
対立と交流が複雑に錯綜する国だからだというのだ。
「ですから」
「それで、ですね」
「はい」
まさにというのだ。
「そこはです」
「程々ということで」
「そうしていくということで」
「総理に伝えさせて頂きます」
「それでは」
小柳も頷いた、そしてだった。
青茶を飲んだがそこにはミルクが入っていてそのミルクの味も感じてそれで金に対して微笑んで述べた。
「いいミルクですね」
「そしてお茶もですね」
「はい」
こう述べたのだった。
「どちらも
「韓国の光州星系のもので」
「あちらのですか」
「私の好きなお茶で」
「ミルクですか」
「どちらも。これにです」
金もその青茶を手にして話した。
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