第八話 古都でその五
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「天空、シノビチェンジ!」
「何っ!?」
「この声は!」
今の声に驚いたのは戦隊側の面々だった。
「誰だ!?」
「一体!」
「ハローエブリバディ!」
あの声だった。緑のヘリと共に来る。
「シュリケンジャー参上!」
「ちょっと、一番目立つってどうなのよ!」
「美味しいところ取りとはいい度胸ね」
フラビージョとウェンディーヌが颯爽とヘリから飛び降りたシュリケンジャーに対して忌々しげに叫んだ。
「折角私達も暗黒七本槍の名乗りを挙げようと思ったのに!」
「この勢揃いのね!」
「そんなのあったのか?」
シンケンレッドが少し驚いた調子で彼等に問い返す。
「初耳だぞそりゃ」
「当然よ。昨日考えたばかりなんだから」
「京都の街を観光しながらね」
つまり遊びながら考えていたのである。
「それで考えた勢揃いの名乗り」
「見せてやりたかったけれどね」
「いや、そんなの別にいいんちゃう」
シンケンイエローは何でもないといった調子で返した。
「時間も無駄にかかりそうやし」
「何よ、無駄って」
「人の努力を笑う奴は努力に泣くわよ」
それを言うフラビージョとウェンディーヌだった。
「私達だって努力してるんだから」
「それも必死にね」
「それは凄いことだけれど」
ガオホワイトもそれは認める。
「けれどポイントをかなり間違えてない?」
「間違えてるってものじゃないだろ」
ガオレッドも首を捻っている。
「それって」
「勘違いだな」
「そうね」
ゴーオンゴールドとゴーオンシルバーはそれだと指摘する。
「とにかくだ。また戦うことになるな」
「それならやるわよ」
「だあっはっはっはっは、それなら明るく楽しく!」
サタラクラが騒がしく語る。
「僕ちん達も頑張って聖杯を見つけるからね!」
「いやいや、お待ち下さい」
しかしここでだった。ロンが出て来たのだった。
「ここはです」
「うむ、久し振りじゃな」
ガジャが彼に応える。
「何か見なかったが元気か?」
「勿論です。今度はです」
ロンはいつも通り慇懃に応えながら前に出て来た。
「あらたな友人達を御呼びしました」
「誰だそれ」
ゴーオンレッドはそれを聞いて首を傾げさせるのだった。
「まだいるのか?誰かよ」
「ヨゴシマクリシュタインっすか?」
ゴーオンブルーは彼ではないかと思うのだった。
「キレイズキーとか。そういう奴なら出て来るかもっす」
「いえいえ、そうした方々ではありません」
ロンはそれは否定するのだった。
「ですから御安心下さい」
「じゃあ誰なんだい?」
それを問うたのはボウケンブルーだった。
「色々候補者がいるみたいだけれど」
「はい、それはです」
そしてであった。その彼等がであっ
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