第八話 古都でその四
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「いいのか?サインなんかよ」
「いいではないか。どのみち我等は今は戦うのが本来の目的ではない」
「その通りじゃ。目的はあくまで我等の国を築くこと」
それをガジャも言う。
「別に人間達に何をすることもない」
「というよりかはです」
ヒラメキメデスも述べてきた。
「我等にしてみれば人間達と今ここで衝突しても何の利益もありません」
「その通りでおじゃるな。わらわ達のさし当たっての目的は聖杯を探すことでおじゃる。この場所は非常に不愉快な場所ではおじゃるが」
ケガレシアは場所はともかく行動についてはその通りだとした。
「さすれば」
「さて、サインなり」
「皆並ぶぞよ」
ヨゴシュタインとキタネイダスはもうサインペンを出してきていた。何処からかそれぞれの戦闘員達も出て来てそれで色紙まで用意してきている。
そのまま平安神宮で楽しくサインをしていく。そうした楽しい時間を過ごす彼等だった。今は遊ぶこととサービスに専念していた。
その彼等がそろぞろ連れ立って京都の街を遊び回りながら聖杯を探して回る。そして四条の街中においてであった。彼等にばったりと会ってしまったのだ。
「げっ、ボウケンジャー!」
「アバレンジャーではないか」
「何故ここに!」
シズカにヴァッフォ、ミゲラが彼等を前にして驚いた声を出した。
「まさか私達の行動を知って!?」
「先回りしたというのか!?」
「おのれ、小癪な!」
「ただ探し物が同じだから会っただけでは?」
さくらが眉を少しだけ顰めさせながら言葉を返した。
「それは」
「そういえばそうね」
シズカも彼女の言葉を聞いて顎に右手の人差し指を当てて考える顔になった。
「よく考えたら私達もそうだし」
「そんなの考えたらすぐにわからないか?」
幸人も言う。
「俺達はそれは考えていたが」
「けれどここで正面から会うなんて」
凌駕はこのことには驚いていた。
「それもこんな場所で」
「ここで会ったが百年目でおじゃる」
ケガレシアが楽しそうに出て来た。
「覚悟はいいでおじゃるな」
「というか御前等その格好で全員揃って街中歩いてたのか?」
軍平が眉をひそませて突っ込みを入れた。
「目立って仕方ないだろ」
「サインをしたりファンサービスで大変だったぞ」
このことはリュウオーンが話す。
「まあとにかくだ。ここで会ったからにはだ」
「戦うしかあるまい」
薫も一歩前に出た。
「ここで」
「よし、それなら!」
「ここで!」
すぐに他の面々も出る。四条の大通り、左右に様々なビルや店が立ち並び道を人々が行き交う中で彼等は対峙したまま戦いに入るのであった。
「いざ!」
「忍風、シノビチェンジ!」
「迅雷、シノビチェンジ!」
まずはシンケンジャーとゴウラ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ