第四十二話 プールその一
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第四十二話 プール
家でだ、白華は真昼に自分の右手を観つつ話した。
「実は困ったことになってまして」
「何かあったの?」
「友達からプールに誘われていまして」
「あれっ、白華ちゃん忍者よね」
プールと聞いてだ、真昼は白華に返した。
「泳げるでしょ」
「忍者は泳げないと駄目です」
白華は真昼に即座に言葉を返した。
「泳ぐ時も多いですから」
「カナヅチじゃないわね」
「問題は水着です」
「水着ないの」
「ありますが」
「あっ、水着がどうっていうのね」
「実は私学校のスクール水着と競泳水着しか持っていなくて」
「街のプールで着る様な水着は持っていないのね」
「はい」
そうだというのだ。
「ですから」
「それでなのね」
「はい、そうした水着を買いたいですが」
「だったらね」
白華の話を聞いてだ、真昼は笑顔で答えた。
「一緒に買いに行く?」
「一緒にですか」
「そう、そしてね」
そのうえでというのだ。
「夜空ちゃんと三人でね」
「水着を買いますか」
「外で着る様なね」
「それじゃあ行きますか」
「八条百貨店に行って」
そうしてというのだ。
「水着のお店でね」
「水着を買いますか」
「そうしましょう」
白華に笑顔で話した。
「ここは」
「それじゃあね。三人で行きましょう」
「はい、流石に街のプールに競泳水着はないですね」
「着ていってもいいけれど」
それでもとだ、真昼は白華に答えた。
「やっぱりね」
「違いますね」
「スクール水着はもっとね」
「何かスクール水着ってファンの人が多いですが」
「それでもね」
「学校で着ても」
「街のプールそれに海だとね」
そうした場所ではというのだ。
「やっぱりね」
「着ないですね」
「水着もそれぞれの場所で着るものがあるのよ」
そうだというのだ。
「やっぱりね」
「そうですよね」
「そこを間違えるとね」
そうなると、というのだ。
「よくないわ」
「着られてもですね」
「そう、実は私も夜空ちゃんも外で着る水着はね」
街のプールや海で着るそれはというのだ。
「持っていないから」
「そうですか」
「今はね」
「前は持っていましたか」
「けれどサイズが合わなくなったの」
そうなったというのだ。
「私達はね」
「胸やお尻がですか」
「成長してね」
このことは顔を少し赤らめさせて答えた。
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