第八幕その七
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「本当にです」
「楽しくね」
「暮らせたら」
「それでいいね」
「そういうことですよ」
「不思議とです」
ジムはここでこんなことを言いました。
「副大統領とは色々あっても」
「裏切られたりだね」
「生きるか死ぬかになっても」
それでもというのです。
「嫌いじゃないです」
「君もだね」
「信頼出来るところもです」
「あったね」
「外の世界でも」
そうだったというのです。
「僕も」
「そうだね」
「そうなんですよね」
ベンも言ってきました。
「副大統領は不思議と憎めなくて」
「信頼出来るね」
「そうした人です」
こうかかしにお話します。
「本当に」
「そうだね」
「女房、子供達と幸せに暮らせたら」
そのジョンの言葉です。
「私はもうです」
「悪事なんかしないでだね」
「幸せに暮らしますよ、むしろです」
「いいことをしてかな」
「暮らせたら」
それが出来ればというのです。
「もうです」
「それでいいね」
「そうですよ」
今はというのです。
「本当に」
「いいことだね、ただね」
「ただ?」
「君は今もお料理を作っているけれど」
かかしと樵とジャックはいつも通り食べていません、それで彼等の前には空のお皿やコップがあって雰囲気だけがあります。
「得意料理は何かな」
「実はオズの国に入ってからメニューが増えまして」
「そうなんだね」
「特にシーフードが」
こちらを使ったお料理がというのです。
「増えました」
「そうなんだね」
「イギリスはどうしてもです」
自分達の祖国はというのです。
「お料理は」
「あまり、だね」
「そうでして。シーフードなんて」
「あまり使わないよね」
「ですがこの国は海に面していて」
そうであってというのです。
「普通にです」
「シーフードも豊富だね」
「それでそちらを使った」
「お料理をよく作る様になったんだね」
「フランスやイタリアやスペインの料理に」
それにというのです。
「中華料理に」
「和食だね」
「お刺身得意ですよ」
かかしに笑顔で答えました。
「よく作ります」
「お刺身いいよね」
臆病ライオンはお刺身と聞いて喉を鳴らしました。
「僕も好きだよ」
「僕もだよ」
トトも言いました。
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