第二章
[8]前話
「変わったわね」
「そうだね」
房子の言葉に確かにと答えた。
「早く起きる様になったら」
「実家がそうだったから」
「それで学生時代も」
部活をしていた頃もというのだ。
「結構早寝だったし」
「それで変わったわね」
「そうだね、それで早寝早起きになったら」
妻に笑顔で話した。
「前以上に健康になったよ」
「それは何よりね」
「うん、そして」
妻に笑顔で話した。
「ご飯も美味しいよ」
「毎朝走って規則正しい生活になって」
「それでね」
そうなってというのだ。
「そうもなったよ」
「いいことね、言うわね」
妻もにこりと笑って言った。
「早起きは三文の得って」
「それで早寝早起きはいいってね」
「まさにその通りね」
「そうだね」
妻の言葉に笑顔のまま頷いた。
「本当にそうだよ」
「じゃあこれからも」
「早寝早起きをしてな」
「走るのね」
「そうするよ、そうしてね」
「健康でいるわね」
「ご飯も美味しく食べるよ」
笑顔で言った、そうしてだった。
長吉はそうした生活を続けた、するとだった。
「お父さんの年齢になると」
「色々あるんだよ」
今度は娘に話した。
「太ったり髪の毛が薄くなったりね」
「身体壊したりするの」
「もう若い頃みたいにはいかないよ」
まだ高校生の娘に話した。
「それこそね」
「そうなのね」
「けれど」
それでもというのだった。
「お父さんはこの通りだよ」
「何ともないわね」
「有り難いよ」
笑顔でだ、父は娘に言った。
「体重も痩せたし」
「いいこと尽くめね」
「だからこれからも早起きして」
「早く寝て」
「ランニングをしていって」
そうしてというのだ。
「やっていくよ」
「そうするのね」
「そう、そして」
そのうえでというのだ。
「ずっと健康でいるよ」
「お腹もへっこんだし」
「いいこと尽くめのままでいるよ」
満面の笑顔で言ってだった。
長吉は働きつつ早寝早起きで毎日走っていった、するとずっと健康でいられて長生きも出来た。当然脂肪率も低く一家でそして娘が結婚して曾孫達にも笑顔で会えたのだった。全ては早寝早起きをしているからだとずっと言って。
早寝早起き 完
2024・11・18
[8]前話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ