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神々の塔
第八十九話 最後の戦の前にその五

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「ほんま、その劉邦さんと比べたら」
「うちはなん」
「お酒好きやけどな」  
 このことは同じだがというのだ。
「ちゃんと働いてくれるし色の方もな」
「好きやないし」
「まあ僕等自身が縁ないけどな」
 笑ってこう話した。
「こっちの世界でもな」
「恋愛のことか」
「そうした遊びもな」
「そやね」
「興味はあってもな」
 中里はそうであることは否定しなかった。
「そやけどな」
「それでもやね」
「どうしてもな」
「縁がないね」
「結婚出来るにしてもな」
 この世界ではというのだ。
「そやけどな」
「縁がないとね」
「結婚出来んな」
「それで皆独身やね」
「連合の星のモンはな」
「そうやね」
「まあフォークナーは起きた世界にフィアンセおるけどな」
 メルヴィルが笑って話した。
「小柄で可愛い」
「同級生の」
「同じ八条学園のな」
「それでその娘と付き合いもしてるけど」
「あいつは真面目で一途やからな」
「こっちの世界ではやね」
「一切や」
 綾乃に話した。
「わし等もそうやが」
「女の子と遊ばへんね」
「勿論結婚もせんとな」
「そやね、しかし」
「しかし?」
「皆遊んでないんやね」
 綾乃はメルヴィルにそうした遊びはと話した。
「こっちの世界でも風俗店あるのに」
「遊郭な」
「娼館が」
「ああいうのは禁じられんしな」
 メルヴィルは現実を話した。
「人のそうした欲は消えんし」
「食欲、睡眠欲と同じで」
「そうやさかいな」
「うち等も禁じてへんね」
「むしろ認めてな」 
 政府としてというのだ。
「感染症の管理をな」
「徹底させてるね」
「梅毒とかこっちの世界にもあるからな」
 トウェインはそれでと話した。
「それはちゃんとな」
「あかんね」
「薬や術で治る病にしても」
 綾乃に話した、尚この世界にもエイズが存在しているが治る病でありそこは安心されている。回復出来ない病は存在しないのだ。
「しかしな」
「それでもやね」
「放っておいたら大変なことになるからな」
「ほんまにね」
「そやからね」
 だからだというのだ。
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