第八十九話 最後の戦の前にその三
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「その蛇もな」
「食べられる、そして小骨が多いが」
「結構いけるしな」
「蛇もな、しかもな」
芥川はあぜ道、今自分達が通っているそこにある大豆を見て話した。
「あぜ豆いうてな」
「大豆もあるな」
「ここから枝豆にお豆腐もな」
「出来るな」
「そや、水田は自然豊かな」
「食べものの宝庫やな」
「まさにな」
こうシェリルに話した。
「そんなところや」
「そしてダンジョンやと獣やモンスターの宝庫になるな」
「容易にな」
「厄介なとこやな」
「そや、この通りな」
「次から次に虫とか蛙が出て来るな」
「蛇も鳥もな」
芥川は三光手裏剣自身の神具を放って今度は大百足を倒して話した。
「そしてこんなんもな」
「普通におって出て来るな」
「そや、食べものそして最高の自然環境は」
「ダンジョンにもなってな」
「獣やモンスターの宝庫にもなる」
「そういうことやな」
「ああ、それでな」
芥川はさらに話した。
「この弥生時代の水田がダンジョンってことがな」
「次に戦う神霊さんがどういった方々か教えてるな」
「そや」
まさにというのだ。
「遂に最後に戦う神霊さん達やが」
「日本神話の神々やな」
「古事記とかに出て来るな」
そうしたというのだ。
「その神々や」
「そうやな」
「何でも最後の神霊さん達はその都度変わるらしいわ」
「誰が出て来るか」
「枢軸の三人の時はな」
彼等がこの塔を踏破した時はというのだ。
「ヒンズーの三大神やったらしい」
「ブラフマー。ヴィシュヌ、シヴァの三神やな」
「そうであってな」
「強かったな」
「最後だけにな」
「そやってんな」
「どうもそこはな」
芥川はさらに話した。
「挑戦するモンの信仰がや」
「出て来るな」
「完全な無神論者ってな」
「この世界にはおられんわ」
リーが言ってきた。
「この世界は神霊さんの力をはっきりと感じられるからな」
「僕等が起きた世界よりもな」
「そうした世界やからな」
芥川にその為にと話した。
「おられんわ」
「その力をはっきり感じられるんやったらな」
「否定出来んわ」
「その通りやな」
「それでこの塔を踏破するにも」
「信仰が影響してな」
術で遅い掛かって来た鳥のモンスター達を倒したリーに話した、出て来る獣やモンスターはやはり多い。
「そうしてな」
「そのうえでやな」
「ほんまな」
まさにというのだ。
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