第二章
[8]前話
「やるにしても」
「前はドキュンでね」
「その夫婦でね」
「今度はサラリーマンとOLって」
「会社が舞台でね」
「前は柄の悪い場所って設定で」
「今度は正反対にその中よ」
会社のというのだ。
「作品によって何もかも変わって」
「その都度役作りするから」
「前はわざわざ子役の娘まで連れて」
「ドキュンの夫婦になりきってな」
「今度はサラリーマンとOLって」
「うちの劇団も色々やるよ」
「子役の娘も大変だったわね」
ビールをジョッキで飲みながら話していた。
「それこそ」
「全くだよ、次は時代劇だし」
「そっちのことも考えていかないとね」
「本当にな」
二人でこんなことを話していた、明日香と綾はその話を聞いて二人で小声であらためて囁き合って話をした。
「劇団の人達みたいね」
「そうね」
「役作りだったのね」
「ええ、今回もね」
「いや、これはね」
明日香は怪訝な顔になって述べた。
「予想してなかったわ」
「予想出来ることじゃないわね」
「じゃああのタトゥーは」
「あれでしょ、貼るやつ」
「パーパータトゥーね」
「あれ剥がしたら終わりだから」
綾は明日香に言った。
「だからね」
「それ貼ってたのね」
「そうでしょ、まあそれがわかったら」
「別にいいわね」
「そうね、真面目な役者さん達みたいだしよかったわ」
「何かあの人達の舞台観たくなったわね」
「どの劇団かしら」
二人は彼等の会話に注目した、そして言われたのは。
「劇団八条って」
「八条芸能と同じ系列の劇団じゃない」
「八条劇場でって言ってるし」
「あの劇場あの劇団のものだし」
「じゃあ今度観に行く?」
「あの人達もね」
二人で飲みながら話してだった。
そのうえで実際に一緒に舞台を観に行った、そうするとだった。
二人は脇役で出ていた、明日香も綾もその二人を観てついでにあの子役の娘も出ているのを確認して笑顔になった、あの二人が舞台に実際にいることを確認できて。
居酒屋に子供は 完
2024・11・17
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