暁 〜小説投稿サイト〜
おぢばにおかえり
第八十三話 回廊ひのきしんその四十六

[8]前話 [2]次話
「それでよ」
「白いんねんに変えるんですね」
「そうしてね、新一君は悪い人に沢山出会ってるみたいだけれど」
 少なくとも私よりずっと多いです。
「そうした人見て何を感じるかよ」
「忌み嫌うんじゃなくてですね」
「頭から全否定して裏からこそこそやるんじゃなくて」 
 そうでなくてです。
「そうした人とお付き合いしなくていいから」
「実際しないですしね」
「不愉快になることはないから」
 決してです。
「嫌いな人と付き合うと新一君はね」
「余計に嫌いになります」
「無理に好きになろうとしてよね」
「尚更です」
 新一君も言いました。
「それは」
「嫌いになるのね」
「どうも無理して付き合っても」
「好きになれないどころか」
「好きになろうとしても」
 嫌いな相手をというのです。
「余計にです」
「嫌いになるのね」
「例えば清原とか」
「プロ野球選手の」
「僕あいつ死ぬ程嫌いなんですが」
「好きになろうとした時あったのね」
「例の父のお母さんが好きで」
 父方のお祖母さんがというのです、新一君が兎に角嫌い抜いている。
「一時期この人もそうしようと思って」
「どうせ悪い部分ばかり見えたんでしょ」
「どちらも」
 お祖母さんもそのプロ野球選手もというのです。
「それでなんです」
「余計に嫌いになったのね」
「そうしたことがあったので」
 それでというのです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ