オルテガの影
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聞きまして…」
「なるほど…バラモスか…アイツはゾーマの手下の一人…おヌシ等の世界も手中に収めようと、先に派遣したのだろう…」
先程までの大爆笑が嘘の様に、神妙な表情で語り出す王様。
「そうなんッスよね!手下だったから簡単に倒す事が出来たんだけど、ゾーさんを倒さないと平和が来ないって事じゃん!?だから渋々だけどこの世界まで来たっちゅーわけよ!」
リュカの軽い口調に、ティミーの胃痛が再開する。
「んでね、ゾーさんの所に行くには『太陽の石』ってアイテムが必要なんだってさ!それがこの城のどっかにあるらしいんだけど、王様は知ってる?知ってたらくれない?ゾーさんを倒してきてあげるからさぁ…」
「お、お願いだから敬語を使ってくださいリュカさん…」
半泣きのアルルがリュカのマントの裾を掴みながら呻く。
「はっはっはっ…良いのだオルテガの娘よ。おヌシの父も、同じようにワシと話す男じゃった!飾らぬ面白い男じゃったぞ!………もっとも、初対面時は流石に敬語じゃったがなぁ…」
「も、申し訳ございません…」
アルルは俯き、そう言うのが精一杯だった。
「しかし…『太陽の石』とな…?聞いた事無いのぉ………誰が聞き覚えのある者は!?」
「「「……………」」」
国王は側近の者達にも問いかけるが、誰一人知っている者は居らず、皆黙っている。
「ふ〜む…やっぱり知らんのぉ…知っておればオルテガに授けておるよ!」
意外と話の分かる国王様だったが、『太陽の石』の事は知らない様子。
マリーの情報はガセでは無いのだが…どうするアルル!
アレフガルドに来て、さほど冒険はしてないのに、既に暗礁に乗り上げ気味だ!
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