オルテガの影
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正確には蹴り起こした)、全員揃った所でラダトーム城へと赴くアルル一行。
早々に国王への謁見が叶い、王の御前に通される一行…
「ちっす!今度、大魔王ゾーさんを倒す為に表の世界よりやって来た勇者一行ッス!」
昨晩の失敗で、少しは自重するかと思いきや、跪きもせず話し出すリュカの姿が…
「な………そ、そうか…ゾーマを…」
流石の国王も開いた口が塞がらず、側近等も怒る事さえ忘れている…
「ちょ、父さん!せめて跪いてくださいよ!」
「そうですよ!何て口の利き方ですが!相手は国王陛下なんですよ!!」
パーティー内の良心2人が慌ててリュカに注意するが…
「あ!?そうか…一応お偉いさんなんだっけ?偉そうに見えないから忘れてたよ(笑)」
2人の胃痛が最高潮に達した時…
「わ〜はっはっはっ!おヌシは似ておるのぉ…あのオルテガに!」
と、とんでもない一言を笑いながら言うラダトーム王!
「へ、陛下はご存じなのですか?私の父…オルテガを知っているのですか?」
先程までの胃痛も吹っ飛び、縋り付く様に尋ねるアルル。
「ほう!?おヌシはオルテガの娘なのか!?うむ、知っておるぞ、あの者は気持ちの良い男じゃ!………それにしても、こんな大きな娘が居るのに、侍女達をナンパしおって…わっはっはっは!」
国王は豪快に笑いながらオルテガを語る…そして側近等も一緒に笑っている。
「あ、あのクソオヤジ…見つけ出して絶対ぶん殴る!」
恥ずかしいのか、怒っているのか…それとも照れているのか、顔を真っ赤に染めて呟くアルル。
「わっはっはっは!…して、そちらのターバンの男よ!おヌシはオルテガの何じゃ?見た目は似ておらぬが兄弟か?言動が同じだが…」
「違うよ。僕は一人っ子だよ。こんなイケメンが他にいる訳無いじゃん!」
「そうかそうか…外見はともかく、どんな人生を送れば、おヌシ等の様な性格になるのか…知りたいものだな大臣よ!」
王様は腹を抱えながら笑い、直ぐ側の大臣に語りかける。
「えぇまったくですな!あの性格生成の方法を突き止め、国家事業として規制せねば大魔王以上の驚異になりますぞ!(笑)」
「わっはっはっは!まさにその通りじゃ!」
謁見の間は笑いに包まれている…
呆けるアルル一行を余所に、国王や側近等が挙って大爆笑している…因みにアルル一行のリュカは、大爆笑の輪に加わっている。(何でお前が笑ってんの?)
「………で、オルテガの娘は何故にこの闇の地アレフガルドへ来たのだ?父を追って此処まで来たのかな?」
笑い終えた国王が、優しい口調で問いかける。
「あ…い、いえ…私達は表の世界で魔王バラモスを倒しました。ヤツを倒せば世界に平和が訪れると思っていたので…しかし、バラモスの裏には大魔王ゾ−マの存在があり、ヤツを倒さないと世界に平和が訪れないと
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