第八幕その四
[8]前話 [2]次話
「まさにですが」
「そう、君達が思っている通りだよ」
かかしが答えました。
「彼がこの国の大統領だよ」
「やっぱりそうですね」
「あの人ですね」
「他にどなたも思い浮かばなかったです」
「ジムさんにベンさんにフリントで」
「もう一人となると」
「そうだよ、彼だけれど今は何処かな」
かかしは五人に応えつつでした、ふと海の方を見て言いました。
「さっき船に行くと言っていたけれど」
「その船にです」
ジムがかかしに答えした。
「僕達のもう一人の仲間がいます」
「やっぱりそうだね」
「我が国の副大統領が」
笑顔で言うのでした。
「います、そこでお昼にしましょう」
「彼は料理上手でもあるからね」
「そうなんです、船では料理晩もしていましたし」
「そうだったね」
「料理はもう」
それこそというのです。
「お手のものです」
「そうだね、では国の中を見せてもらった後は」
「はい、船は港にありますので」
「その船にだね」
「乗りましょう」
こうお話してでした。
皆は国の中を案内してもらってでした。
そのうえで今度は港に行ってそこで舟に乗りました、するとそこには片足で真っ黒い濃い髭を生やした真っ赤な海賊の船長の船と帽子それに白いズボンを身に着けたその人がいてそれで笑顔で挨拶をしてきました。
「ようこそ宝の船に」
「貴方はまさか」
「そのまさかさ」
片足の人は笑顔で応えました。
「わしの名はジョン=シルバー、お嬢ちゃん達も知ってるな」
「あの海賊の」
「そうさ、しかし今ではな」
「この国の副大統領ですか」
「そしてこの船の船長でな」
そうであってというのです。
「料理人でもあるんだ」
「そうなんですね」
「じゃあちょっと軽い航海をしながらな」
ジョン=シルバーはナターシャに応えて言いました。
「昼食にしようか」
「これからですね」
「丁度いい卵があるからな」
だからだというのです。
「オムレツを焼くか」
「オムレツですか」
「そしてベーコンとジャガイモも焼こう」
こちらもというのです。
「そしてセロリとオニオンと人参とハムのスープだ」
「スープもありますか」
「そしてトマトやレタスをサラダにして」
そうもしてというのです。
「パンもある、デザートはオレンジだ」
「オレンジもあるんですね」
「ああ、そしてラム酒もあるが」
お酒もというのです。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ