第八幕その二
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「そしてね」
「そうしてだね」
樵が応えました。
「さらに」
「はい、船に乗って」
そうしてとです、ジムは樵に答えて言いました。
「そしてです」
「船の上でお話をするんだね」
「そうしましょう」
こうお話してです。
皆はまずはジムとベンそれにフリントに国の中を案内してもらいました。国は小さな港町でしたが昔のイギリスの建物と周りの景色特に海のそれがよくてです。
「前にも来たことがあったけれど」
「僕もね」
トトと臆病ライオンはその海を見てお話しました。
「海が奇麗だよね」
「見事なマリンブルーだね」
「何処までに拡がっている感じで」
「波がきらきらしていて」
「とてもいいね」
「そうだね」
「うん、建物や景色は昔のままだよ」
ジムは二匹に笑顔でお話しました。
「この島はね」
「そうなんだね」
「あの小説のままなんだね」
「けれど電気やガスや水道は通っていて」
そうであってというのです。
「スマートフォンもあるよ」
「いやあ、便利だね」
ベンはそのスマートフォンを出して笑顔で言いました。
「こうしたものは」
「あの大冒険からだね」
「そう、今ではね」
まさにとです、ベンはジャックに答えました。
「文明の利器に囲まれているよ」
「オズの国のだね」
「科学と魔法の中でね」
「この街もそうで」
「僕達もね」
「いやはや便利なものである」
ベンの左肩にいるフリントも言いました。
「パソコンもスマートフォンも」
「全くだね、今ではオズの国の何処でもね」
魔法使いがフリントのその言葉に応えました。
「自然とね」
「普通にね」
「パソコンもスマートフォンも使えるである」
「テレビも観られてね」
「ガスや水道も使えるである」
「そうだね」
「いやはや便利になったである」
しみじみとした口調で言うフリントでした。
「世の中は」
「そもそも深い眠りに入ったら」
それでと言うジムでした。
「この国に来ていたんだ」
「オズの国になのね」
「はい」
ドロシーに答えました。
「僕達は」
「多くの人と同じね」
「深い眠りに入ってですね」
「目が覚めるとね」
「オズの国に来ていますね」
「私は何度か。竜巻や大嵐でね」
そうしたものでというのです。
「来ているけれど」
「僕達みたいに来る人も多いですね」
「ボームさんがそうだしね」
王室の歴史編纂をしているその人もというのです。
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