第三十六話 猛訓練その十九
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「それは海賊でも同じだ」
「その通りだな」
ゴールドツイカーも確かにと頷いた。
「そこを間違えるとな」
「人として終わるな」
「ああ」
その通りだとだ、ゴールドツイカーは長老の言葉に確かな顔と声で頷いた。そのうえでさらに話した、
「人ですらなくなるな」
「それ以下になる」
「俺も人だしな」
「人でいたいな」
「ああ、だから気ままでも自由でもな」
そうであってもというのだ。
「最低限のものはな」
「守るな」
「何があってもな」
そうするというのだ。
「意識してやってるさ」
「それでいいしだ」
「そうでないと駄目だな」
「そうだ」
長老はその通りだと答えた。
「そこを間違えるとな」
「本当に人でなくなるな」
「そうなる」
「俺もそんなことはしない」
マーベラスも言った、ステーキを食べ終えて腕を組んだうえで。
「何があってもな」
「飲んでもな」
「そもそも煙草も吸わないがな」
「そんなことしないな」
「絶対にな」
ナビィに対して話した。
「しない」
「そこは守ってるな」
「守らないとだ」
さもないと、というのだ。
「今話している通りだ」
「人として間違えるな」
「決定的にな」
そう言っていいまでにというのだ。
「そうなる」
「その通りだよな」
「だからだ」
それ故にというのだ。
「海賊も人間だからな」
「れっきとしたな」
「そこは弁えるな」
「本当にな」
そうだというのだ。
「最低限のマナーはな」
「むしろな」
ナビィはそれでもと話した。
「海賊もな」
「ちゃんとだよな」
「マナーを守る様にだ」
「しているな」
「盗みはしてもだ」
それでもというのだ。
「非道はしないことだ」
「本当にそれが大事だな」
「そうだ」
まさにというのだ。
「何があってもな」
「怪盗も同じなんだよね」
夜野はトマトと大蒜のスパゲティを食べつつ応えた。
「盗みはしてもね」
「非道はしないな」
「そう、正しい在り方はね」
「悪い奴から盗むことだ」
「堂々とね」
「若しくは秘宝を見付け出して手に入れる」
「宝島みたいにね」
そうした風にというのだ。
「手に入れるね」
「そうする、それがだ」
「海賊の正しい在り方で怪盗もね」
「同じだな」
「そうだよ」
まさにというのだ。
「本当にね」
「そうだな、守るものはだ」
「守らないとね」
「さもないとだ」
「外道になるよ」
「外道は海賊じゃない」
「怪盗でもないよ」
そうだというのだ。
「それこそ」
「その通りだ」
「そうです、そこが重要です」
コグレがまれにと応えた。
「まことに」
「そうだな」
「はい、ですから皆さん
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