第一章
[2]次話
キャンプとスポーツと家の仕事
小学五年生の名古屋星羅はスポーツ万能の少女だ、どんなスポーツもそつなくこなし特にテニスが得意だ。茶色の髪の毛をポニーテールにしていてあどけない顔立ちでに日に焼けた肌が実に健康的である。
その娘を見てだ、父の一も母も智もいつも笑顔になっていた。二人は暮らしている街のショッピングモールで美味いと評判のいいお好み焼き屋をやっている。
「いい具合に成長してるな」
「すくすくとね」
娘が色白になり背が高くなり胸が大きくなった様の外見の妻が応えた。
「そうなっているわね」
「いいことだよ」
夫もそうだと応えた、黒髪は短く長方形の顔で優しい顔立ちで中肉中背である。色黒なのは地肌である。
「本当にな」
「そうよね」
「だったらな」
それならというのだった。
「僕達はそんな星羅が健康でいられる様に」
「ちゃんとしたものを食べさせてね」
「しっかり育てていこう」
「ちゃんとした娘になる為にね」
「そして勿論だ」
一はここで星羅の一つ上の兄で店の手伝いをしている息子の勇を見て言った。
「勇もな」
「ちゃんと育てていきましょう」
「ボーイスカウトで頑張ってるしな」
「入りたいって言うから入らせたらね」
「肌に合って心から楽しんでな」
「色々大切なもの学んでるし」
ボーイスカウトの中でというのだ。
「マナーやアウトドアのことを」
「だからな」
「私達は勇もね」
「健康でちゃんとした子に育てていこう」
「そうしていきましょう」
夫婦で話した、そしてだった。
二人は子供達をしっかりと育てていった、それも公平に。
そうするとだ、二人共真面目で健康に育ち。
大学に入る頃には誰が見ても立派な子達になっていた、そしてだった。
店もよく手伝ってくれた、勇はキャンプが趣味になりそちらの動画チャンネルが評判になっていてだった。
星羅は大学のテニスの選手になっていた、そのうえで店を手伝うが。
「やっぱりお店は大事だね」
「そうよね」
兄妹が言うのだった。
「うちのお仕事だし」
「それならね」
「こっちも真面目にやろう」
「それぞれのやることもやってね」
「いや、そう言ってくれるならな」
父は子供達の言葉に笑顔で言った。
「是非継いでくれるか」
「うん、そうするよ」
「私達のお仕事にしたいわ」
「それはいい、しかし二人共な」
父は子供達の言葉に笑顔になりつつこうも言った。
「動画の広告で収入あったりテニスの選手でもか」
「そっちには進まないのね」
母も子供達に言った。
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