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彼は いつから私の彼氏?
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 新潟に出発する前の日。花梨が

「水澄 相手してくれてありがとな 疲れてるのにー」

「ううん それより 花梨 勝ってなぁー」

「ウン 出してもらえたら 全部勝つつもりでやる 水澄の分もなー」

 と、言っていたけれど、花梨は団体戦の1回戦で勝ったきりで、後の出番は無かったのだ。チームの方は個人戦で燕先輩は準決勝で響先輩は決勝で、神奈川の山手丘学園の2年生秋元蓮花に負けてしまって、団体戦のほうも決勝までは快進撃を続けていたのだが、相手の秋元蓮花と1年生の見沼川七菜香にやられてしまって3-0で敗退していた。

 新潟から帰る時、花梨ちゃんが私を呼び寄せて

「水澄 ウチとダブルス組んでくれへんやろーか?」

「えっ 私なんかとぉー」

「ウン 水澄は左利きやろー ベストマッチやー それに すごいスマッシュ持ってるしー なぁ やろーなーぁ 嫌やろーか? ウチからコーチに頼み込むわー」

「嫌なことないでー やってみたいでー でも・・・」

「あのなー このままやったら 多分 燕先輩と組まされるんやー 多分な 今 3年生と組んでるやろー もう 卒業やんかー それで 次のペァを思案してるんやー ウチ 嫌やねん 先輩と組んだら 思いっ切りでけんよーなると思うネン 水澄とやったら 二人で思うこと話あえるやんかー 来年は トップ狙えると思うネン」

「えっ えーぇ トップ?」

「そーやー 頂点に立つネン」

 と、夢を語られて帰ってきたけど、私にも夢の又夢だった。帰って来てから、9月始業式まで練習は自主練習だけで、一応 休みなのだ。

「お兄ちゃん 遊びに連れてってなー 京都にでも」お兄ちゃんも、今は練習も無いのでので毎日ブラブラしているのだ。

「はぁー まぁ 構わんけどー デートするんなら 翔琉と・・・まぁ それも 止めた方が良いかな」

「そーなの 翔琉は お母さんが ぐだぐだ言うから 面倒臭い! それに、お兄ちゃんとデートしたこと無いやんかー いこぉーなー どっちみち 彼女もおらへんねんからー したこと無いやろー」

「一言 余計やー」

「ふふっ 私ね みたらし団子とちらし寿司食べたいネン もちろん 清水寺からの道も歩いてみたいよー」

「水澄 何で そんなもん知ってるネン」

「そう 香ちゃんから聞かされたんやー おいしいって」

「ふ〜ん じゃぁー 軍資金要るなぁー 水澄の役目な!」

「なんでぇー」

「そらぁー 水澄の頼みだったら お母さん ダメって言わんもん」

 と、私は その夜 お母さんにお兄ちゃんと京都に行くからと、お小遣いをおねだりして 「水澄の遠征費とか あー それに、福井にも行ったでしょ! 今月は出費が大変なんですからね!」と、言いながらも
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