6-3
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
お盆休みが明けて、クラブの練習が始まって、7月に大阪大会では優勝していたから、1週間後の新潟で行われる全中の大会に備えていたのだ。
練習が始まると、六角先輩が私を呼び寄せて相手をするように言ってきたのだ。私はチャンスを見て、相手のバックサイドのギリギリのところにスマッシュを打ち込んでいて、何本かに1本は決まっていたのだ。そして、私のバツクに攻められた時にも、やっているうちに何とか返せるようになっていた。
ず〜っと、そんな調子だったのだけど、練習が終える頃、加賀美キャプテンが
「水澄 少し 私に付き合って 相手してくんない?」
「えっ はぁー 私で良ければー」と、1時間ほど付き合わされて
「ごめんね 練習中は響先輩があなたのこと離さないからー 水澄のスマッシュは強力で厳しいところに来るから、練習相手に丁度いいのよ 明日もお願いね」
何なのよー 私は都合が良くてお手軽な定食みたいなもんなのかよー でも、お陰で私自身も上達しているかもー と、思ってシャワーを浴びて帰ろうとした時、岩場花梨ちゃんが待っていたみたいで
「水澄ぃー あのねー ウチの相手もして欲しいんやけどー 先輩達に独占されてるからー あのさー 1時間前に・・・練習始まる前 あかんやろーか?」
「ええー なんでー 私」
「ウチ 1年やんかー 練習中 あんまり 先輩からは相手してもらえへんのやー 勝手にやりなさいって・・・感じるのよー」
「わかった! 花梨 1年生のエースやもんなー 強よーぉ なって欲しいしなー」
「ありがとー 響先輩も燕先輩も 個人でもトップ狙ってるんやー だから水澄のスピードと球すじに慣れようとしてるんやと思う 水澄は時々すごい打ち込みするんやものー」
「そう それは たまたまやー」
「その たまたまが いつもにななった時はすごいと思うでー」
そして、次の日から8時に花梨ちやんと二人で30分間の打ち合いを・・・8時半からは体育館のモップがけをやらなければいけないのだ。その後、響先輩の相手で45分間の打ち合いで、5分休憩、又、45分間の打ち合いの繰り返しで、12時に練習終了なのだが、燕先輩が眼で合図をしてきた。二人が台に着こうとしたとき時
「燕 昨日も 水澄を引きずってたじゃぁない 水澄だって バテちゃうよー」
「でも・・・ この子 ず〜っと 響先輩の相手してたから・・・」二人の間には、沈黙の不穏な雰囲気が・・・
「響先輩 私 平気です 練習にもなるからー」と、強がっていたけど、本当は、朝からの花梨ちゃんとの相手もあって、休みたかったのだ。
「水澄 あんまり 無理すると怪我するからー 燕 明日から 1時間半 水澄を相手するの貸して 残りの時間はあなたが使ってー」と、何よー
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ