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わたしゃー 物じゃぁ無いんだよー コーチも何とか言ってくれればいいのにー と、燕先輩との練習が始まったが、イライラしているのか、激しくって・・・だけど、ムラがあってミスも多かったのだ。
クタクタで帰る時に駅まで来ると、偶然 クラブの2年生で美雪先輩に会ってしまって
「あらっ 水澄 燕のお相手終わったの? ご苦労様 ねぇ お腹すいたでしよう? おごるから そこのパーラーでパンケーキ食べない?」と、気軽に誘って来てくれて、連れられて行った。美雪先輩は代表メンバーからは外れてしまっていたのだ。
「疲れるでしょ あの二人が相手じゃーね! でも 水澄でなきゃー駄目みたいなんだよねー 水澄は粗削りだけど 球すじが変わっていてね あの二人は今度の大会で優勝を狙っているの 団体は勿論だけどシングルでもね」
「はぁー でも なんで 私なんですか? 私 どうしてか、わからないんです」
「そう 気付いてないのね 水澄は左利きだから強いスマッシュが正確に台のバックサイドのコーナーめがけて飛んでくるの だから、台の手前で構えていると間に合わないのね いい加減に返すと、次には もっと 強烈なのが飛んでくるし 水澄のバツクサイドを狙っても あなた 知らないうちにバックサイドも対応出来てきてるしねー だから、大会の強い相手を想定して、練習相手にしてるんでしょーよ」
「はぁー 私 ダミーってことですか?」
「そーいうんじゃぁ無いけど 少なくともウチなんかじゃぁダメってことよー あのねー 響先輩と燕 あんまり仲良くないのよ 表向きは良い振りしてるけど・・・燕が1年で入ってきてから・・・張り合ってるの 燕 向こう意気が強いでしょ? だから、響先輩のこと 自分の方が強いのよーってとこあるの それに、次のキャプテンを決める時も響先輩は燕のことを反対したらしいの ほらっ 燕って うまいこといかないとイラつくことあるでしょ だから・・・響先輩はキャプテンとしての資質を心配したのね これっ ここだけの話よっ」
「あっ はい!」
「それとーぉ 水澄のこと見抜いたのは、最初 響先輩なの コーチにも進言したらしいよー だからーそれから燕も注視しちゃってっさー」
「はっ そーだったんですかぁー」
「そうよー だから 響先輩には 相手する義務があるんだからー 今度もリザーブに抜擢でしょ?」
「はぁ 私は 何をすれば・・・」
「試合前の練習相手と 球拾い 試合中の水とタオルの供給と応援の声出し かなっ でも 来年は正選手 確実よ」
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