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星河の覇皇
第八十七部第四章 首相官邸にてその十八

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「夏休み前の小学校の集会ではないわ」
「あの時の質問ですね」
「あのレベルの話はね」
「今はしないですね」
「あれは当時の野党があまりにもレベルが低かったからよ」
 その為にというのだ。
「だからああしてね」
「愚かな話が歴史に残りましたね」
「あの時の野党は他にも多くの愚行を行ったわ」
 特にウィルスが蔓延している時に総理大臣の根拠不明なスキャンダルを追求したことが言われている、白を無理に黒と国民の生活はおろか国の産業自体を脅かすそれを放置してそうして追及したのである。
「ああしたことをする議員はね」
「今の我が国にもですね」
「連合自体にいないわ」
「左様ですね」
「落選するわ、いえ」
「最初から当選しないですね」
 小柳から言った。
「到底」
「政治家はそんなことでは務まらないわ」
「小学生の質問レベルのことを言っては」
「そう、それではね」
「政治、政策を語って実現していくもので」
「そうした場所だからね」
 それ故にというのだ。
「そうしたことを言う人はね」
「当選もしないですね」
「全くね」
 それこそというのだ。
「最初からよ」
「それだけ連合市民が聡明ということでしょうか」
「いえ、常識よ」
「そちらのお話ですか」
「当時の日本がおかし過ぎたのよ」
 あまりにもというのだ。
「野党の支持者がね」
「何でも反対の政党が野党第一党であり続け」
「それをマスコミが擁護していてね」
「当時の日本のマスコミといいますと」
 小柳も彼等のことは知っていた。
「無駄に権力を持ち」
「その権力が肥大化していてね」
「腐敗しきっていて」
「そしてね」 
 そのうえでというのだ。
「偏向報道もあまりにもね」
「酷かったですね」
「北朝鮮を地上の楽園と言って多くの人をあの国に送っても」
 楽園どころか地獄だったこの国にだ。
「それでもね」
「一切でしたね」
「ええ、誰も責任を取らなかったわ」
「それどころかその責任を他の人に転嫁しましたね」
「当時の政府にね」
「あまりにも腐敗していましたね」
「中世のバチカンにも匹敵していたわ」
 当時の日本のマスコミの腐敗はというのだ。
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