第三百七十話 後輩であり友人でありその二
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「会うだけでもね」
「楽しみですか」
「ええ、コーヒーを飲みながらね」
「リラックスしてですか」
「お話してね」
そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「アマード様をですね」
「仲間にするわ」
こう言ってだった。
アレンカールは会談の準備が整うとすぐにブラジリアに自らケツアルコアトルに乗って赴いた、そうしてだった。
アマードと会った、会談の場所はブラジリアの市庁舎の応接間だった。
そこで二人で会ってコーヒーを飲みつつだった、二人は会談に入ったがアレンカールは開口一番こう言った。
「こっちの世界でも元気みたいね」
「はい」
アマードは謙虚な声で応えた。
「有り難いことに」
「それは何よりよ」
「そして先輩もですね」
「この通りね」
「お互いですね」
「ええ、それであんたのお話は聞いてるわ」
まさにというのだった。
「頑張ってるそうね」
「いえ、僕はまだまだです」
やはり謙虚な声だった。
「ほんまに」
「謙遜ね」
「ほんまのことですから」
「自分ではそう思っていてもよ」
アレンカールはそんなアマードに笑って話した。
「実はね」
「ちゃいますか」
「そうよ、あんたはね」
「よく出来ていますか」
「だから皆ついてきているのよ」
ブラジリアの民達がというのだ。
「ちゃんとね」
「そうですか」
「ええ、いつも民のことを考えていて」
そうであってというのだ。
「動いて政を行っているから」
「皆さんがですか」
「ついてきているのよ」
「そうですか」
「そうよ、そやからね」
だからだというのだ。
「ほんまね」
「自信を持ってええですか」
「そうよ、そしてね」
そのうえでというのだ。
「これからやけど」
「二人で、ですね」
「やっていかない?内政をしつつね」
そうしながらというのだ。
「ブラジルの統一ひいては中南米の統一もね」
「行いますか」
「そうしない?」
こうアマードに提案した。
「一緒にね」
「僕とですか」
「あたい一人じゃね」
笑ってこんなことも言った。
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