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星河の覇皇
第八十七部第四章 首相官邸にてその十四

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 伊東は己の仕事を進めていった、その頃小柳は太陽系に行っていた。そして中央政府内相である金との会談の用意をしていたが。
 伊東からサイバー攻撃の話を聞いて三次元テレビ電話の向こうの伊東にこう返した。
「おそらくそれを仕掛けたのは」
「貴方も思うわね」
「八条長官ではなく」
「そうしてね」
「金内相でもないですね」
「二人共謀略には不向きよ」
 伊東ははっきりと述べた。
「だからね」
「お二人はですね」
「考えていないわ、関わっていてもね」
「サインをしただけですね」
「それぞれの省のトップとしてね」
「それだけですね」
「ええ、おそらく考えたのはね」
「アラガル次官でしょうか」
「元々工作部門の人よ」
 アラガル、彼はというのだ。
「だからね」
「あの人がですね」
「動いたわね」
「やはりそうですね」
「彼は私人としては陽気で親しみが持てるわ」
「ですが公人としては」
「あくまで中央政府の国益を考えて」
 中央政府所属だけにというのだ。
「それでね」
「工作、謀略もですね」
「使ってね」
 そしてというのだ。
「仕掛けてくるわ」
「左様ですね」
「ええ、だからね」
 それでというのだ。
「これからもね」
「あの人にですね」
「注意することよ、特にね」
「スキャンダルですね」
「それを狙って来るわ」
 サイバー攻撃以上にというのだ、今回日本が仕掛けられたそれよりもというのである。
「連合だからね」
「連合の工作といえば」
「買収にね」
「そちらですね」
「この二つが多いわね」
「そうですね」
「脅迫もあるけれどね」
 こちらもというのだ。
「ハニートラップを使った」
「それもですね」
「ええ、けれどね」
 それだけでなくというのだ。
「主流はね」
「やはりその二つですね」
「だからね」
「その二つをですね」
「アラガル長官も使うから」
 だからだというのだ。
「気をつけてね」
「そうさせて頂きます」
「そしてね」
 伊東はさらに話した。
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