最高傑作
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うに蝶の爆発物である人形を食らい尽くそうとするが。
「無駄だ。オイラの芸術は、そんな鳥どもじゃあ止められねえ」
デイダラが笑みを浮かべる通り、蝶人形はビーストが召喚したハヤブサたちをものともしない。
翼を大きく振るい、生じた風によりハヤブサたちが吹き飛ばされ、次々に消滅していく。
「何!?」
「コイツはオイラのチャクラレベルC3を練り込んで作り上げた特大芸術だ! しかも、パピヨンの芸術を取り込んで強化してある特別製! この場一体を無に帰し、その爆発は未来永劫語られるであろう!」
デイダラが宣言すると同時に、蝶人形は翼を大きく広げる。
すると、その全身より無数の蝶の人形が湧いて出てくる。それは空中を埋め尽くし、地上の建物を、そして子供たちを狙ってくる。
「ふざけるな……! そんなもの、この世界のどこにだってさせはしない!」
ウィザードはそう叫び、ウィザーソードガンを打ち鳴らす。
彼の魔力が込められた弾丸は、それぞれ蝶の粘土にそれぞれ命中、小さな爆発の中に消えていく。
同時に、ウィザードは左手の指輪を外す。彼の左手に輝いていた赤い輝きは、瞬時に黄色い煌めきに差し替えられた。
それは、大地の力を宿した指輪。ウィザードは即座にウィザードライバーを操作し、それを発動させた。
『ランド ドラゴン』
そして発動する、琥珀の魔法陣。
それは、ウィザードの赤い炎の魔力を、黄色の土へと変換していく。土砂となった魔力はドラゴンを形作り、ウィザードの体を琥珀に染め上げていった。
『ダンデンズンドゴーン ダンデンズンドゴーン』
その深紅のローブは、琥珀の魔力を帯びてエレメント変化。
その名は、ウィザード ランドドラゴン。
「土のウィザードの、ドラゴン版か!」
「チャクラが火遁から土遁に変わった……本当に便利な術だな、うん」
ウィザードの変化を見下ろしていたデイダラは、軽く粘土を放つ。
彼の頭上から注がれる粘土の雨。
蜘蛛となったそれは、ウィザードの体に次々に接着していく。
「変化したばかりで悪いが……芸術は、爆発だ」
「!」
ウィザードが反応する隙間さえも与えない。
デイダラが手で印を結ぶと、ウィザードに張り付く蜘蛛たちが爆発する。
モクモクと立ち込めていく煙。
だが。
「ハルト、お前……」
「うん。全然問題ない」
煙の中心には、微動だにしないウィザードの姿があった。
これまでも、土のウィザードは防御能力に優れていた。それでも、参加者達の攻撃を軽減し切ることは難しかった。
だが今、ファントムの力を合わせた今のウィザードには、デイダラの小型爆弾は意味をなさない。
それどころか、小さな爆発物程度では、歩行の邪魔
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