第57話
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10月23日、6:32――――――
アラミス高等学校による”視察研修”開始日にしてアークライド解決事務所のバーゼル市への出張開始日の早朝、アニエスはレンと共に駅前通りに到着した。
〜駅前通り〜
「ちょっと早く着き過ぎたかした。オデットやアルベール君は十区だったわね。そろそろ来るでしょう。」
「その…………先輩、すみません。勝手な都合ばかりお願いしてしまって。別行動は増えるかもしれませんが研修はおろそかにしませんから!」
「ふふ、それはいいわ。一応みんなにはもう――――――」
「アニエスさーんっ!!」
「あ…………」
駅前通りで二人が会話していると二人にとって聞き覚えのある声が聞こえ、声が聞こえた方向に視線を向けると停車した車の周囲に事務所の面々が2人を見つめており、声の主――――――フェリは元気よく手を振っていた。
「早いじゃねえか、そっちもこれから出発か?」
「はい、他のみんなと待ち合わせ中で――――――…………!カスタム、終わったんですね?」
ヴァンの言葉に頷いたアニエスだったがヴァンの愛車の荷台の部分が人が座れるように改造されていることに気づいた。
「ああ、リバーサイドの整備屋と協力してなんとか間に合わせてな。」
「いや〜、やっぱ広いのはいいぜ。流石にあのリムジンには負けるがよ。」
「定員は5名から8名に増加、”専用端末”も搭載できました。」
「えへへ、いざとなったらアニエスさんとお友達まで乗れちゃいますねっ!」
「あ…………ふふっ、確かに。」
「ふうん、色々と面白いことになっているみたいね?」
ヴァン達の話を聞いたアニエスが微笑んでいる中、レンは興味ありげな様子でヴァンに指摘した。
「そっちもお前さんが率いる時点でどう考えても面白くなりそうだが…………ま、安心っちゃ安心か。現地で何かあった時もそうだが、もし南の”総督府”に用ができた時は”繋ぎ”を頼むぜ。」
「ふふっ、そちらこそよろしく。」
「…………?えっと…………先輩とヴァンさんって…………」
それぞれ互いの事をわかっている様子で会話するヴァンとレンが気になったアニエスは不思議そうな表情を浮かべて疑問を口にした。
「うふふ、実は昔、”ちょっとした”縁があってね♪」
アニエスの疑問に小悪魔な笑みを浮かべて答えたレンはヴァンに近づいて、アニエスをからかうかのように笑顔を浮かべてヴァンの片腕と自分の両腕で腕組をした。
「!!!?」
(アニエスに”発破”をかける為である事があからさまですね…………)
それを見たアニエスは信じられない表情を浮かべている中メイヴィスレインは呆れた表情で溜息を吐き
「わわっ
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