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英雄伝説〜黎の陽だまりと終焉を超えし英雄達〜
第57話
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カルバード両州全土に広まる”導力ネット”。噂じゃ北・南のカルバード両州軍もそうだが、”中央”や”本国”の軍も兵器の大規模な”世代交代”を進めているらしい。それを強力に推し進めているのが――――――」

アーロンの言葉に続くように話を続けたヴァンはある人物の名前を口にしようとした。



〜列車内〜



「―――ロイ・グラムハート総督!我らがイケオジガバナーってわけだな!」

「ふふっ、なにその呼び方。でもスクリーン映えしそうだよね〜。」

「エレボニアの総督程ではありませんが、エレボニアでも名が知れ渡っていますね…………エレボニアの総督と違って色んな意味で、ですけど。」

「…………そうでしょうね。」

「「……………………」」

ヴァンが口にしようとした人物の名前を口にした生徒達が盛り上がっている中エレボニアからの留学生――――――ユリアンは意味深な様子でその人物の事を口にし、エレボニアからの留学生の言葉にアニエスが同意している中レジーニアは静かな表情で、アンリエットは複雑そうな表情でアニエスを見つめていた。

「ま、まあそれだけ国際的にも重要な役割を果たしてるって事で。」

「クロスベル帝国による併合後の難しい情勢下で立派に舵取りをしているんじゃないか?」

(フフ…………)

アニエスの内心を察していたオデットとアルベールはある人物についての話を終わらせようとし、その様子をレンは微笑ましそうに見守っていた。

「というかさすがにエレボニアの総督を比較対象にするのはどうかと思うぜ?」

「何といっても当時17歳という若さで3年前の大戦を終結に導いて世界を救った”現代のゼムリアの大英雄”様だもんね〜。しかもすっごいイケメンで”剣聖”って二つ名で呼ばれている程剣の腕も凄腕って事でしょ?おまけに”総督”を務められる程政治能力も高いんだから、まさに天から二物どころか、万物を与えてもらっている”超人”みたいな人だもんね〜。」

「…………確かにエレボニア総督には英雄的な部分の印象が強いし、エレボニアの王家や政府と良好な関係を築いて敗戦後のエレボニアを上手く治めている上、エレボニア総督が3年前の大戦での活躍の件で”本国”――――――メンフィル帝国から信頼されているからこそ大戦で敗戦し、メンフィル帝国に”保護”される立場になったエレボニアへのメンフィル帝国からの干渉がほとんどない事はエレボニア人として尊敬していますし、感謝もしていますが、だからと言って”好色皇”という二つ名で呼ばれている程のクロスベル双皇帝の片翼のように”好色家”な部分があることに関してはさすがにどうかと思いますけどね。」

「そういえばエレボニア総督――――――リィン・シュバルツァー総督って十数人の”婚約者”がいて、その中
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