第57話
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ローチで導力技術を発展させてきたわけだな。」
「そういえば”導力車”を作ったのもヴェルヌが最初なんだよね。その後、関連企業として導力車の四大ライセンシーも立ち上がったし。」
「ふふ…………ちなみに導力鉄道はエレボニア、飛行船はリベールが最初になるわね。歴史や背景も含めて紐解いていくと中々考察しがいのあるテーマかしら。」
「なるほど、レポートの参考にします。」
「そこから導力技術は映画の発展にも繋がっていくんだねぇ…………!」
「フン…………テーマとしてはありきたりすぎじゃないのか?」
「もう、水を差さないの。」
「ふむふむ…………どれも興味深いね。」
「あはは………勉強になりますけど、レポートが大変になりそうですね。わたしも置いていかれないようにしないと…………!」
アニエス達のハミルトン博士についての復習の会話を聞いていた他の生徒達がそれぞれ聞いている中レジーニアは真剣な様子でメモを続け、レジーニアの言葉に苦笑しながら答えたアンリエットはすぐに真剣な表情になってメモをしていた。
(フフ、学生って感じね。私もあれくらいの頃は…………――――――って私もまだ21!まだまだ負けてられないわね…………!)
一方アニエス達の会話を近くの席で聞いていた女性は自分の昔を思い浮べて微笑ましげにしていたが、すぐに自分の年齢を思い出して我に返った。
〜車内〜
「その意味では、3年前の”大戦”も新たな技術の転換点だったろうな。各国の技術戦争は最大限まで高まり、エレボニアに至っては”人型兵器”まで生み出し、メンフィルとクロスベルに至っては導力技術と異世界特有の技術――――――”魔導”を組み合わせた兵器を生み出した。」
「ああ、エレボニアのは”機甲兵”っつう甲冑みてぇなデカブツで、メンフィルとクロスベルはいくつかあるが一番目立っていたのは”歪竜”っつう竜の姿をしたデカブツだったな。」
「はい…………どちらもわたしも一度見ましたけどホント驚いちゃいました。」
「戦争は技術を進化させ、技術また戦争を進化させる…………かつてエレボニアに侵略されたリベールが軍用飛行艇を生み出したのも同じですね。」
ヴァンの話を聞いたアーロンとフェリがそれぞれ心当たりを思い出している中、リゼットは静かな表情で実際の話を口にした。
「ま、いずれにせよカルバードがエレボニアに先端技術で一歩遅れてたのは確かだろ。あくまで3年前までは、だろうが。」
「エレボニアへの対抗心もそうだが大戦後の”中央”による援助金、カルバードをクロスベル帝国と共に滅ぼしたメンフィル帝国が筆頭株主になったことによる重圧が技術革新を加速したのは間違いねぇ。俺達が使う”ザイファ”―――――
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