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英雄伝説〜黎の陽だまりと終焉を超えし英雄達〜
第57話
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ヴィスレインは呆れた表情で溜息を吐いた。

(うーん、起きそびれちゃったわね。レン先輩の話も気になるけど…………なんか後れを取ったみたいだし、あたし達も精々アニエスのバックアップをしますか…………!)

(フン…………あのバイトを認められるわけじゃないけどな。…………今回は同じ場所にいるんだ、友人として目を光らせてやるさ――――――)

一方既に目覚めていたオデットとアルベールはそれぞれ目を閉じながら小声でアニエスに関する会話をしていた。



その後列車と車、それぞれバーゼルに到着しようとしていた。



――――――次は終点、メンフィル帝国領オージェ州バーゼル駅です。どなた様もお荷物をお忘れになりませんよう…………



「あ――――――」

「ふふっ、ようやくね。」

列車内に聞こえてきたアナウンスを耳にしたアニエスとレンはそれぞれ天井を見上げた。



〜車内〜



「――――――そろそろだな。」

「おっ…………」

「出口ですね。」

一方トンネル内を走っていたヴァン達の車もトンネルを抜けてバーゼルの近郊を走っていた。



13:05――――――



「わぁ…………!ヴァンさん、これが…………!」

「オイオイ…………こうなってんのかよ。」

「左手が新市街、右奥に見えるのが伝統的な職人街ですか…………」

「ああ――――――で上にあるのがバーゼル理科大学ってわけだ。このままぐるって回ってヴェルヌ本社前の駐車場に止める。早速CEOとご対面と行くぞ。」

バーゼルに到着したヴァン達の車がヴェルヌ本社に向かっていたその頃、駅から出てきたレン達はそれぞれ駅から見える周囲の景色を見回していた。



〜バーゼル駅前〜



「凄いな…………峡谷地帯の真ん中にこんな街があるなんて。」

「そこのビルが”ヴェルヌ社”かぁ、さすがメチャクチャ大きいわね〜!」

「そうかい?あたしは”ラインフォルト社”の本社ビルを目にした事があるが、アレと比べると規模は小さいよ?」

「あ、あの〜、レジーニアさん。そういう事はせめて小声で口にすべきだと思うのですが…………」

アルベールが周囲の景色に興味を抱いている中”ヴェルヌ社”の本社ビルを見つめてはしゃいでいるオデットに首を傾げて指摘したレジーニアの指摘にその場にいる多くの者たちが冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中アンリエットは冷や汗をかきながらレジーニアに指摘した。

「へ〜、”ラインフォルト社”の本社ビルを見た事があるってことはレジーニアは元エレボニア王国領の”ルーレ市”にも訪れた事があるんだね〜。後で”ルーレ市”の話とかも聞かせてね〜。あ、それよりもも
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