第57話
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…………」
「あらあら♪」
「ほう…………お安くねえなァ?」
「フウ…………大切な後輩に”発破”をかけるためとはいえ、さすがにそのやり方はどうかと思うわよ?」
フェリは驚き、ユエファとアーロンは興味ありげな様子で呟き、レンの意図を推測したマルティーナは呆れた表情で溜息を吐いてレンに指摘した。
「3年も前の話じゃねえか。お前さんも悪戯が過ぎんぞ?つーか、そういう悪戯はあのリア充シスコンハーレム剣士にでもしてやってくれ。」
「あん、つれないわね。」
一方ヴァンは全く動じず呆れた様子で呟いた後自分からレンとの腕組を解いた。
「………えっと、詳しい話が気になり過ぎるんですが…………そういえばどうしてわざわざ出発前に駅に…………?」
「ああ、そうだった。」
「アニエス様、こちらを。モーニングのサンドイッチとコーヒーになります。」
アニエスの疑問に答えるかのようにリゼットがモーニングが入ったバスケットをアニエスに手渡した。
「ビクトルさんとポーレットさんからアニエスさんたちに預かりましてっ。たくさん作ったのでお友達とどうぞ、だそうです!」
「あ…………」
「ありがたく頂くわ。うん、美味しそうな匂いね。」
「…………はい、私が保証します。」
「ああっ、何をやってるんだ!?」
モーニングの美味を推測したレンにアニエスが答えたその時聞男子生徒の声が聞こえ、声が聞こえた方向にヴァン達が視線を向けるとアルベールやオデット達――――――アニエスやレンと同じ研修地に向かう生徒達がその場に現れた。
「ひゅ〜、見送りっていうか逢引き?出発前にいけないんだ〜♪」
「バイト先の恋人!?う、ウソだろおおっ…………!?」
「あるわけないだろうっ!?」
アニエスへのからかいの指摘のオデットの言葉を本気で信じている男子生徒にアルベールは真剣な表情で否定していた。
「も、もう…………そんなのじゃないですからっ!」
「やれやれ…………ま、こっちはそろそろ行くぜ。――――――そんじゃ、バーゼルでな。どっちが先に着くかはわからんが。」
「はい…………!ヴァンさんたちもお気をつけて。」
そして車に乗り込んで出発したヴァン達を見送ったアニエス達は駅で列車を待ち、列車が来ると列車に乗り込み始めた。
〜イーディス駅〜
間もなく、オージェ州・バーゼル方面行き、長距離旅客列車が発車いたします。アルタイル市、クロスベル方面へのお客様は途中マルテ駅でのお乗り換えとなりますので…………
「長距離列車での旅なんて初めてで、今から楽しみですねっ、レジーニアさん…………!」
「あたしとしては飛行船で向
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