第八十三話 回廊ひのきしんその四十二
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「これもお引き寄せでしょうか」
「そうなるけれど新一君の嫌い方は問題だから」
兎角嫌い過ぎてます。
「そこはね」
「問題ですか」
「どうしてもね」
このことは強く言いました。
「だからね」
「そこをなおすことですね」
「その癖性分をね」
またこのことを言いました。
「いいわね」
「やっぱりそうなりますね」
「そうよ、新一君は全肯定しか全否定しかないから」
その二つで完全に別れています。
「その否定をね」
「止める様にすることがですね」
「新一君の課題で」
そしてです。
「お引き寄せもね」
「どんな人に会ってもですか」
「餓鬼とかまで否定しないの」
こう言いました。
「いいわね」
「いいところがなくてもですね」
「真意一君は好きな人ならその人の長所しか見ないでしょ」
そもそもです。
「それで嫌いな人はその人の短所しか見ないでしょ」
「それでそこまで思うって言うんですね」
「そこはいつも言ってるけれど」
「僕の悪い癖性分で」
「なおしていくことよ」
「そうしないと駄目ですね」
「そうよ、そうすることもね」
本当にです。
「いんねんを切るっていうことよ」
「そうなっていくんですね」
「新一君はそうした意味でわかるりやすいわね」
私でもわかる位にです。
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