第三十六話 猛訓練その十一
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「健康の為にな」
「戦わずともな」
「健康には気を付けないとな」
「さもないと何かと支障が出る」
「そうだな」
「食事それに飲むものはだ」
そうしたものはというのだ。
「やはりだ」
「気を付けて摂ることだ」
「そういうことだ」
「それでも多いな」
風切は豚汁を飲みながら思って言った。
「メニューだけじゃなくて量も」
「そのこともだ」
「考えているんだ」
「そうだ、だが」
「だが?」
「皆が満腹になる頃にはな」
ラリーは冷静な声で述べた。
「なくなっているだろう」
「これだけあっても」
「皆よく食べるからな」
だからだというのだ。
「そうなっている」
「そうなんだ」
「例え余ってもだ」
それでもというのだ。
「明日の朝にあらためてだ」
「食べればいいんだ」
「そうすればいい、ただ生ものはな」
「お刺身とかは」
「今日のうちに食べてくれ」
「やっぱり生だとね」
「早いうちにな」
ラリーはまさにと答えた。
「食べることだ」
「そうだね」
「そうです、生ものは傷みやすいです」
百地も言ってきた。
「ですから」
「それでだね」
「早いうちに食べましょう」
「そうすることが一番だね」
「その生ものだが」
ここで言ったのは加藤だった。
「日本に来てからよく食べる様になった」
「やはりイギリスでは」
「馴染みがない」
こう百地に答えた。
「どうしてもな」
「やはりそうですね」
「お刺身もお寿司もな」
鮪の刺身を食べながら話した。
「日本の料理であってな」
「イギリス料理ではないですね」
「そうなっている」
「じゃあこれも食べないんだね」
松尾は今自分が食べているものを見つつ話した。
「馬刺しも」
「ああ、なかった」
「そうなんだね」
「馬刺しもいい食べものですが」
百地も馬刺しを食べつつ言った。
「やはり日本独自のお料理ですね」
「他の国では食べないな」
「やはりそうですか」
「しかし美味い」
加藤は馬刺しも食べて言った。
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