暁 〜小説投稿サイト〜
神々の塔
第八十八話 主その五

[8]前話 [2]次話
「人豚にしたうえで」
「そや、屑に容赦するつもりはないさかいな」
「人豚にして退学ね」
「見せしめにもなるしな」
「いい見せしめね」
「ああ、犯罪者とか差別主義者はな」
 そういった輩共にはというのだ。
「微塵も容赦せんでええ」
「それで中里ちゃんは小指一本でなのね」
「その学校のそうした奴三百人位をな」
「人豚にして」
「全員退学や、それを放置してた先公も全員や」
「そうしてやったのね」
「命だけは助けたった」
 人豚にしてもというのだ。
「治してへんがな」
「人豚のままね」
「それでその行いを僕の名を出して首に札で吊るしてな」 
 そのうえでというのだ。
「こうした奴やが治したいならな」
「治せばええってしたのね」
「僕は何もせんがそう言って弱いものいじめを楽しんでた連中を助けたいか」
「果たしてね」
「若し助ける人がおったらな」
「その人は素晴らしい人ね」
「そや、しかし大抵の人はな」
 それこそというのだ。
「助けないわ」
「そうよね」
「それで屑は感謝もせん奴が多い」
「そこまで酷いとね」
「誰が何をしてもな」
「感謝しないわね」
「それで同じこと繰り返してな」
 そうしてというのだ。
「屑のままや」
「それでその学校はそうした屑が多かったのね」
「どうせ術を身に着けてもな」
「その術で悪いことばかりするわね」
「そうなるのが関の山やったしな」
 そう確信してというのだ。
「僕もや」
「小指一本で術を使わへんで」
「全員足腰立たんまでに叩きのめしてな」
 そうしてというのだ。
「人豚にしたってや」
「晒し者ね」
「そや、力を持った差別主義者なんてや」
「いてはいけないわ」
「自分もそう思うやろ」
「ええ」
 アレンカールはまさにと答えた。
「あたいもね」
「そやからな」
「成敗して清々しているわね」
「連中は既に犯罪犯してた連中ばかりやったしな」
「カツアゲとか暴力とか」
「そやったし先公共もな」 
 いじめを放置していた彼等もというのだ。
「やっぱり犯罪やらかしてたからな」
「成敗したのね」
「そや、差別主義者だけやったらな」
「そこまでしなかったらね」
「差別して手もそれが自分の中に収まっててな」
「悪事をせえへんのやったら」
「その考えを否定して軽蔑するだけでや」
 ただそれだけでというのだ。
「終わってたけどな」
「それを行動に移して」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ