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仮面ライダーディボーン
仮面ライダーディボーン・後編
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軽な動きで上空を飛ぶディボーンへと攻撃を仕掛けてくる。

『『シャァ!!』』

「あっぶなっ!?」

まず3体のラプターが自らの肉体で足場を作り、肩に飛び乗った他のラプター達3体が大きくジャンプ。
振りかざされた斬撃をディボーンは何とか避けつつ、地上へと着地。
だがそこへ、残ったラプター達4体によるナイフが迫る。

『『『『ダラッシャ!!』』』』

「ぐあっ!?」

『ラプターズ、よくやったぁ! 最後は……オレっちだぁぁぁ!!』

「ちょちょちょっまっ、どわぁぁぁッ!?」

ラプター達に翻弄されるディボーンの所へ、隙を見計らって突撃してきたパキケファロが迫る。
ディボーンが気付いたころにはラプター達が飛び退いた瞬間、パキケファロの頭突きが炸裂していた。
そのまま大きく吹っ飛び、柵を突き抜けて海の中へと突っ込んでいく。
その様子を見て、物陰に隠れていた瀬恋奈は叫んだ。

「暁さん!」

『フッハッハッハ! オレっちディノンクルスの力、どんなもんだよ!!』

敵であるディボーンを倒し、調子に乗っているパキケファロはボクシングのジャブを海へと向けながら言い放つ。
後は、自分にガンを飛ばした挙句見たこともない体捌きで受け流した瀬恋奈(あの女)を倒すだけ。
そう思ってラプター達と共に海へと背を向けたその時であった。


【MAMMOTH】


【D-READ…MAMMOTH】


「クロスチェンジ! マンモス!」


ディーリードライバーの電子音声と、ディボーンの声が海から響き渡る。
その直後、海から巨大な水柱が巻き上がり、パキケファロ達へと塩水を含んだ海水が降りかかる。

『げほげほっ、しょっぺぇ……いや、今なにがおきて……!?』

「―――おっりゃあああああああ!!」

『って、ぱきふぁろぉッッ!?』

人生初めての海水のしょっぱさが身を持って染みる中、水柱から現れた存在によってパキケファロは大きく吹っ飛んだ。
水飛沫と共に現れたのは、重厚な姿を変えたディボーン。
オレンジと銀色のアンダースーツの上から纏うのは鈍色の重圧な装甲、両腕には盾とも見間違うほどの巨大な籠手。
顔を覆うマスクは象牙が角のように生え、赤い瞳を持った鈍色の仮面に変わっていた。
その姿をディーリードライバーが高らかに名乗り上げる。

【D-BONE! MAMMOTH-CROSS】

「たっく、海なんかに落としやがって……」

『アカツキ、マンモスのフルパワーでラプターズをぶっ飛ばせ』

「ああ! こりゃ一つ、ド強いのお見舞いしてやるからな!」

剛力形態ともいうべき"ディボーン・マンモスクロス"は、両腕の籠手・ブレイクフィストを構えて、ゆっくりとした足取りで進みだす。
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