仮面ライダーディボーン・前編
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械の恐竜に、見たこともない怪物を目の前にしながらもその話を何とか聞こうとする瀬恋奈。
ディノンクルスと暁のレックスレイダーの追跡劇は少しの間続き、両者は海浜公園へとたどり着いた。
『ハッ、ようやく追い詰めたぜ!』
紫色のディノンクルス――『パキケファロディノンクルス』は、両腕を構え、ジャブの構えを取る。
その声は先程のローブの男そのもの……人間とは異なる怪人としての本性を現した事に瀬恋奈は驚き、恐怖する。
だが、彼女の不安を拭い去るように暁は余裕満々な不敵な笑みを浮かべた。
「いいや、人があんまりいない方が都合がいいのさ。ディーリー!」
『ここなら人に被害はでないし、いいだろう……いくぞ!』
暁の言葉と共に、片に乗っていた機械の恐竜――『ディーリー』は叫んだ。
上空へ飛び上がると、そこからは身体が変形し始めた、大きなバックルのついた一本のベルトへと変化。
ディーリードライバーとなったそれは暁の腰部に装着される。
【D-READRIVER】
「ディノンクルス、瀬恋奈さんの代わりに俺がお前と戦ってやるぜ」
【MENGANEURA】
暁は懐から取り出した牙型アイテム・Dファングのスイッチを押した。
電子音声と共に、赤と緑で彩られた"メガネウラDファング"をディーリードライバーのスリット部分にセット、そのまま引き裂くような動作で読みこむ。
【D-READ…MENGANEURA】
「いくぜ、変身!」
暁の掛け声と共に、ドライバーから投影された3D映像・ホログラフアバターが出現。
オレンジ色の小型肉食恐竜と、赤・緑・白で彩られた巨大トンボ『メガネウラ』が暁の周囲を駆け巡り、そして粒子状となって彼の身体に吸着してその姿を変えていく。
オレンジと銀色のアンダースーツ、その上に身にまとうのは赤の装甲、背中にはトンボの羽を模したマフラー。
頭部にはオレンジ色のヘルメットと、顔面を覆うトンボを模した緑色の複眼を持つ仮面。
まるで仮面の戦士というべき存在に変身を遂げた暁を、その姿に相応しい名をディーリードライバーが告げる。
【D-BONE!MEGANEURA-CROSS】
「仮面ライダーディボーン、復活……なんてな」
―――仮面ライダーディボーン・メガネウラクロス。
今ここに、太古の記憶を引き継いだ大自然の戦士が『復活』した。
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