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仮面ライダーディボーン
仮面ライダーディボーン・前編
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牙の外見をした錐体型アイテム。
横面に"石のような頭部を持った恐竜"が描かれており、男はその牙型アイテムの根元部分に備えたスイッチを押す。

【PACHYCEPHALO】

電子音声と共にローブの男は牙型アイテムを突き刺した。
その瞬間、その男の肉体は変貌していき……。
そのまま、常人ならざる脚力で逃げた暁達を追いかけていった。


〜〜〜〜〜


同じ頃、レックスレイダーにて横浜の街中の道を駆け巡る暁と、彼の後ろを掴まりながら乗る瀬恋奈。
瀬恋奈は暁の身体に腕を回しながら掴まっており、彼のぬくもりを感じながら彼に対して質問をぶつけた。

「あの、その……何で、私を助けてくれたのですが?」

「え? そりゃあ女の子助けるのは当然でしょ?」

「その、自慢じゃないですけど……人を守ることぐらいにはできますよ」

「それでもだよ。君、可愛いじゃないか」

暁の真っ直ぐな言葉に、質問をした瀬恋奈は顔を赤らめる。
今まで正義感が強い性分と腕っぷしの強さで女の子扱いされることはほぼ皆無だった自分にとって、これほど自分を可愛いや別嬪さんと言ってくる彼には少し戸惑っていた。

「そういえば、お名前聞いてませんでしたね。私は梅花 瀬恋奈といいます」

「瀬恋奈さんか、俺は兵藤 暁。暁って呼んでくれ」

お互いの名前を教えあう暁と瀬恋奈の二人。
瀬恋奈的にはもう少し、彼とのドライブを楽しみにしたかった。

だが、―――戦いの時は唐突に訪れた。

『アカツキ! 奴さんが来たぜ!』

「へっ、な、なに!?」

暁の肩に現れたのは、拳大にも誇るほどの『小さな恐竜』。
機械のようなオレンジ色のボディに、鋭い緑色の瞳、胴体部分には恐竜を模した紋章(クレスト)がつけられている。
何よりこの機械の恐竜が喋った事に驚く瀬恋奈。
だが、瀬恋奈が機械の恐竜の事を暁へ追及する前に怒号が上がる。


『待ちやがれぇぇぇぇ!!』


瀬恋奈がその声を耳にして振り向けば、後方から現れたのは一体の『異形の怪人』。
爬虫類を思わせるような外見を持ち、紫色と灰色の体色を持ち、その両腕は石頭恐竜と呼ばれる恐竜の一種を模したグローブ上の籠手に包まれている。
さながら恐竜人間と呼ぶのに相応しいその怪人はその常人離れした脚力でレックスレイダーを走らせる二人に迫る。

『ぶっこむぜぇぇぇぇぇ!!』

「ひぃ!? なんなのあれ!?」

『あれはディノンクルス! 太古の地球に跋扈していた生物の頂点・恐竜を現代にて"人造人間(ホムンクルス)"として復活させた全く新しい生物兵器(バイオウェポン)だ!』

瀬恋奈達が乗るへレックスレイダーと迫る恐竜人間――『ディノンクルス』
ディノンクルスの事を説明する機
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