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仮面ライダーフレア Dragon Knight Apocrypha
Fire Bug Girl
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ながら振り上げる。
―――一閃。
電光石火の一振りが刻まれ、オーガシースターの触腕の一部を切り落とした。
身体の一部を文字通り焼き斬られたオーガシースターは悲鳴を上げる。
『ギシャアアア!!!?』
「うっへえ、見事に燃え上がってるぜ」
ファングスは火達磨になりつつあるオーガシースターの惨状を見て辟易した。
本来フレアは特殊な効果を持つアドベントカードを複数持っているライダーがだ、他のライダーが有するソードベントやガードベットといった武装面やフレア自身のスペックの能力による問題のあるデッキ構成だった。
だが烈火が有する火を自在に操る力と、フレアのアドベントカードを含めた能力が異常なほど噛み合い、二つの要素によって起きる爆発的な攻撃力。
なにより、烈火自身の持つ『燃え上がらせたいほどの秘めた欲望』がフレアという仮面の騎士を強く昇華していた。
「どうですか?いい色に燃えているでしょう?」
「へぇーへぇー、お前が味方でホント安心するよ。その人間や一般的な生き物以外なら燃やしてもいいっていう性癖はな」
「むぅ……性癖って何ですか。そんなんじゃないですよ」
「性癖以外に呼びようがないんだよ!?一般的にはそういうのを『性癖』って言うんだよ!!」
違うと言い張るフレアに対し、ツッコミを入れるファングス。
二人の言い争いを他所に、地面に倒れ伏したオーガシースターは燃えている巨躯を引きずりながら港の外へと向かおうとする。
それを見たフレアは、止めを決めるべく切り札のカードをアドベントデッキから引き抜いた。
「では、そろそろ仕上げと往きますか」
【FINAL-VENT】
電子音声と共にフレアの前方にレディバグブースターが旋回しながら出現。
レディバグブースターは噴射口から噴き出す炎を自身の身体に纏わせ、巨大な火の玉と化す。
高速回転し続けるレディバグブースターに対して、ブースターバイザーを後ろへと引っ込めるフレア。
そして……。
「スゥ……せぁあああああああ!!」
ブースターバイザーをストレートパンチの要領で繰り出し、レディバグブースターを思いっきり殴り飛ばした。
高速回転しながら飛んでいくレディバグブースターは、目にも止まらぬ勢いでオーガシースターへと直撃。
全身火達磨となりながら海まで吹っ飛ばされ、そして大爆発……大きな火柱が立ち上がった。
その火柱の中からレディバグブースターが出てきて、フレアの元まで飛んで戻ってくる。
二人のライダーが目にしているのは、港の海にて燃え上がるモンスターだったものの残骸……炭の臭いと塩の香りがあたりを漂わせる。
それを見届けた後、フレアとファングスは変身を解いた。
「モンスター討伐任務、これにて終了ですね」
「お疲れさん、っ
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