暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーフレア Dragon Knight Apocrypha
Fire Bug Girl
[3/8]

[1] [9] 最後 最初
攻撃を中断した。

「……コイツら、一向に減らないな。むしろ数が増すばかりだ」

倒しても倒しても海から出現するオーガシースターを見て、海琉は訝しむ。
―――本来、モンスターは種々様々な動物の特性を持っている事と、生きるための糧として他のモンスターや動物、切羽詰まった時には人間を襲うこともある事を見れば、熊や鮫といった弱肉強食の世界に生きる従来の危険生物と同じ扱いだ。
このベンタラに住む生物達を目につけた侵略者"ゼイビアックス"が自分の手足となる配下として統率し、自分の奴隷を捕えるために働かせていた。
一時はベンタラはゼイビアックスの支配に置かれ、別の世界にも侵略の手を伸ばそうとした。
だが、とある地球人の手と逃げ延びた仮面ライダーの一人の活躍によって奮闘、その結果13人の仮面ライダー達によって、ゼイビアックスは倒されたのだ。

ベンタラが解放されて2年……それでも、仮面ライダーの使命は終わらない。
ゼイビアックスが倒され、彼の支配下に置かれたモンスターたちは野生化し、餌を狩る動物の如く生きるために人々を襲いかかる事も多くなった。
力のない人々をモンスターから守るため、仮面ライダーは戦う。

―――ここにいる海琉もその仮面ライダーの一人であった。
鮫の紋章が金字で描かれた水色のアドベントデッキを取り出し、モンスター目掛けて突き出した。

「仕方ない、極力使いたくはないんだが……KAME RIDER!」

海琉が叫んだと同時に、腰に装着されたベルトにアドベントデッキを装填。
ベルトを中心に海琉の周囲に光の輪が出現し、それが回転していくと姿が変わっていく。
黒のスーツの上にに水色の装甲を纏い、ホオジロサメを模した仮面が頭部を覆う。左腕にはコバンザメ型の召喚機・アビスバイザーが装着されている。
鮫を思わせる意匠が入った仮面の戦士は、ファイティングポーズを取りながらオーガシースターへと突っ込んでいった。

「おし、いくか!」

二度のベンタラの危機を退けた後、アドベントマスターが新たに作り上げたライダーの一人、その名は『仮面ライダーファングス』。
ファングスは陸へ上がってきた二体のオーガシースターへ飛び掛かって掴み、その勢いを利用して海へと投げ飛ばす。
放り出された二体のオーガシースターは別のオーガシースターに直撃し、もみくちゃになってしまい身動きが取れなくなる。
それを見て、ファングスは一枚のカードを引き抜きながら海へ向かって叫ぶ。

「さーて、出番だ!相棒!」

【ATTACK-VENT】

『ギシャアアアア!!!』

電子音声が鳴った後、港の海面が揺らぎ、次の瞬間大きな水柱が立つ。
そこから出てきたのは大きな巨体を有するホオジロサメ型のモンスター……ファングスのアドベントビースト・アビ
[1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ