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仮面ライダーアルカナ
第2話:思い立ったが凶日
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による鋭い斬撃を避けながら、素早い身のこなしで近づいてくるモンキードラウ。
両腕の拳がアルカナを捉え、殴りつけてくる。

「ぐぅ!?」

『フゥゥゥハァァァ!!』

さらには長い尾を使ってアルカナを拘束すると、そのまま近くの建築物まで投げ飛ばされす。
壁に深くめり込み、そのまま内部まで突き抜けて倒れたアルカナは、別の策としてアルカナカードを取り出す。

「だったらコイツでいきますかっと」

【The・Temperance】

【Reverse・Temperance】

アルカナがタロットベルトに翳すと、現れたのは杯の意匠が入った二つのハンドガン。
テンパランスショットを手にしたアルカナは、モンキードラウがやってくるのを待ち構える。
数刻経った頃、頭上の天井を破壊しながらモンキードラウが現れる。

『ウキャアアア!!』

「―――そこだ!」

アルカナは左手に持ったテンパランスショットを上へと構え、トリガーを引く。
銃口から放たれたエネルギー弾の本流はモンキードラウに炸裂する。
不意打ちが失敗に終わり、地面へと叩きつけられるモンキードラウ……だが、アルカナの反撃はまだ終わらない。

「もういっちょ!」

今度は右手に持ったテンバランスショットのトリガーを引く。
すると先程当たって消えていったエネルギー弾が再び現れ、今度はモンキードラウの背後に炸裂。
そのままエネルギー弾の本流は右手のテンパランスショットの銃口の中へと消えていく。

「無駄弾は出さないエコ使用だぜ?いいだろ」

『グォォォォ!?なんだそのふざけた武器だ!?』

「そう?慣れればいけるよこれ」

【左の銃で撃ったエネルギー弾が右の銃に戻ってくる】というややこしい特性を持つテンバランスショットに理解が苦しむモンキードラウと、意外と気に入っているアルカナ。
よろけ始めている相手の様子を見て、チャンスと言わんばかりにNo14節制(テンパランス)のアルカナカードを再びベルトに翳した。

【Final Turn……Temperance】

「さぁ、その運命(さだめ)を告げよう」

二つのテンパランスショットを合体させ、モンキードラウへ銃口を向ける。
銃口に集まっていくエネルギーの光球が回転しながら循環していく……。
やがて最高潮まで達したとき、アルカナは両方のトリガーを引いた。

「―――ハァ!!」

『こんな負け方はいやだぁぁぁぁぁ!!』

溜まった光球から光の本流が生まれ、モンキードラウを飲み込んでいく。
アルカナの放った『テンパランスストリーム』によって、モンキードラウは跡形もなく倒された。
そして光の本流が建物内部へと及ぼす寸前、テンパランスショットを分離して右手のトリガーを引いた。
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