第1話:金色の出会い
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れだ」
【The・Hige Priestess】
【Reverse・Hige Priestess】
先ほどとは別のカードを再びバックルに振りかざすと、次に現れたのは女教皇の絵に描かれた二本柱をイメージとした双剣。
アルカナは黒い剣・ボアズブレードと白い剣・ヤヒンブレードを掴み、襲いかかる四本の足を素早い剣裁きで捌いていく。
「ソイヤッ!ハッ!タァッ!!」
「ば、バカな……!?」
「そこだ、ハッ!」
「ぐあああああ?!」
アルカナの振り下ろした双剣による黒と白の一閃がスパイダードラウの四本の足を切り裂いた。
背中の足を失い、得物を失ったスパイダードラウはもはや手出しはできない…。
「ぐぅ……ここまで追い込まれるとは…」
「さぁ、その運命を告げよう」
【Finalturn……Fool!!】
バックルに再びフールカードを翳し、トドメの一撃を放つ構えを取るアルカナ。
踏み出した右足に光が纏い始め、やがて集結し終えると、空高く跳ぶ。
スパイダードラウに目掛けて右足を突き出しながら、必殺の一撃を放った。
「オリャアア!!」
「ぬぁぁぁぁぁ!?」
アルカナの放った『アルカナ・ライダーキック』がスパイダードラウに炸裂し、スパイダードラウは木っ端微塵に大爆発を起こした。
木の影から一部始終を目撃していた真依は、思わず地面にへたり込む。
「た、倒した……の?」
「大丈夫かい、真依ちゃん?」
呆然と光景を眺める真依に、優しい声がかけられる。
真依がゆっくりと見上げると、そこに立っていたのは変身を解いた統人。
差し伸べられる彼の手に捕まり、立ち上がった真依は統人に感謝の言葉をかける。
「ありがとう……えっと、統人」
「どういたしまして。どう? 運命を変えるなんて難しくないでしょ?」
「うん……ねぇ、なんなのあのドラウって怪物……」
「個人的に隠すつもりはないけど………今回みたいに危険な目に遭うけど、それでもいいの?」
「……正直不安……だけど知らなくて後悔するよりはいい」
「ふぅん。まあ大丈夫さ。『僕が君を守るから』」
「……恥ずかしくないんですか。そんな言葉吐いて///」
「俺は本気さ」
【The・WHEEL OF FORTUNE】
【Reverse・WHEEL OF FORTUNE】
No.10のカードを呼び出し、二輪バイク型専用マシン・フォーチューンホイールダー。
統人は運転席に跨ると、真依に何処からか取り出したヘルメットを彼女に渡す。
「ほら乗って真依ちゃん。帰ってお爺さんの珈琲で気分でも切り替えよう! 話はそれからでも遅くはないよ!」
「ちょっ、ちょっと待ってよ!
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