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ツバサ -DECADE CHRoNiCLE《ディケイドクロニクル》-
第19話:鉄騎のソウコウ
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るわけにはいかない」

クウガとサガはオオアリの進攻を止めるべく、近づいて攻撃を仕掛ける。
G3達も自身達が持つスコーピオンやサラマンダーを駆使して注意を引いていた。

「くっ!こんなの聞いてないぞ!」

「こんなデカブツ相手がしかも二体!どう対処すりゃいいんだよ!」

「やるしかない……俺達の背にはみんながいるんだ」

戸惑いながらもスコーピオンを発射し続けるG3-01とG3-02、今もこの場所から逃げているであろう一般人達の事を思いながらサラマンダーで狙い撃つG3-03。
三人のG3による連携攻撃により、オオアリの一体は怯む……だが、それだけだ。
銃撃をまともに受けているにも関わらず、何ともないように暴れまわっている。
このままではジリ貧だ……せめて、大きな隙をつくれば打開策はあるのだが……。

―――その時だ、ディケイドとクウガの元に夏海と北条の声が聞こえてきたのは。

「士君!ユウスケ!刑事さんが!」

「夏海?」

「夏海ちゃん!?」

「そこの二人!一条さんから連絡です!受け取りなさい!」

北条は自身の持っていた無線機をクウガへと投げ渡す。
何らくキャッチしたクウガは無線の相手のG5(一条)へと連絡へと繋げると声が聞こえてきた。

『小野寺ユウスケ!』

「は、はい!」

『今そっちに増援が向かった。目視で確認できるか!?』

「増援!?一体誰が……」

クウガは空を見上げると、黒い影が通り過ぎる。
その黒い影……黒のボディに金色のパーツを持ったそのクワガタムシの外見の巨大なメカは、二体のオオアリに突撃して激突した。
二体ごとその巨躯を仰向けへと横転させた。
ディケイドは突如やってきた【それ】を見て、名前を口にする。

「あれは確か……ゴウラム!?」

「士、アレを知ってるのか?」

「そうか、お前は知らないのか。あれはゴウラム……かつて古代のクウガが使っていた、馬の鎧だ」

「馬の鎧だって?」

クワガタムシ型のメカ……ゴウラムを見て、クウガは驚く。
そのゴウラムはディケイドとクウガ達の目の前に浮かぶように現れ、オオアリと対立するように滞空している。
無線越しのG5の言葉がクウガへと投げかけられる。

『君が本当に別の世界のクウガというなら持ってるはずだ。ゴウラムと融合するアレを』

「融合……馬の鎧……まさか……!?」

「なるほど、大体わかった!」

無線越しのG5の言葉を聞いてクウガは閃き、その意図を悟ったディケイドはある事をする。
銀色のオーロラが現れ、その中から出てきたのは……ユウスケが普段乗っているバイク・トライチェイサー2000。
元々はクウガの世界で使われていた白バイであり、クウガの乗るとして使われてい
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