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ツバサ -DECADE CHRoNiCLE《ディケイドクロニクル》-
第17話:混戦するセントウ
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「ああ、俺達も戦うぞ!」

「仕方ねえ」

「夏海ちゃんは刑事さんと一緒にいてね」

士、ユウスケ、ファイはそれぞれディケイドライバー、アークル、サガークを腰に纏わせ、黒鋼は音角を弾いて額に翳す。
北条は夏海と共に間近で彼ら四人の姿を変えていく様子を見ている。
変身の準備を終えた四人は掛け声を言い放った。

「「「変身!」」」

「ハッ!」

変身を終えたディケイド、クウガ、歌舞鬼、サガはG3達と怪人の所へと向かっていく。
G3と共に戦いへと身を投じる四人の背中姿を見て北条は呟いた。

「あれが、彼ら仮面ライダーですか」

北条は自分が知る『とある戦士』の姿を彼らと重ね合わせていた。
アンノウンと戦い抜いた、自身を『ただの人間だ』と表したとある男の姿と……。

一方、ディケイド達四人のライダーはG3達に合流をすると怪人達と戦い始める。
ディケイドと歌舞鬼は怪童子と妖姫を、クウガとサガはワームを相手どることにした。
怪童子と妖姫は突如現れた二人のライダーに驚く。

『お前、鬼か?』

『奇妙な鬼が二人もいるぞ』

「こいつらが魔化魍ってやつか」

「修業の成果を見せるにはちょうどいい相手だ。いくぞ黒鋼」

ディケイドはライドブッカー・ソードモードを、歌舞鬼は音撃棒 烈翠をそれぞれ構えて、戦闘を仕掛ける。
オオアリの怪童子・妖姫は両腕を昆虫の腕のように変化させ、応戦する。
ディケイドは身を翻して避け、歌舞鬼は二本の音撃棒を交差させて防ぐ。
だが、予想以上の怪力によって軽く吹き飛ばされてしまい、よろけながらも着地をした。
舌打ちを打ちながら歌舞鬼はオオアリの怪童子・妖姫を見る。

「ちっ、こいつら、力が強い!」

「どうやら怪力が持ち味のタイプらしいな」

ディケイドは冷静に分析を入れながら、オオアリの怪童子の剛腕による爪の攻撃を受け流していく。
その言葉を聞いた歌舞鬼は、迫りくるオオアリの妖姫の爪を後方に飛んで避けると、一気に迫って音撃棒で殴りつける。

「ハァ!!」

『ギャッ!?』

太鼓を叩く要領で殴りつけられたオオアリの妖姫はそのまま殴り飛ばされてしまう。
その隣ではディケイドがヒット&ウェイの要領でオオアリの怪童子と戦いを繰り広げていた。

「よっと、ハッ!」

『グゥゥ!?変な姿に強いなんて厄介な鬼だ!』

「そりゃどうも!」

ライドブッカー・ソードモードによる巧みな剣術を披露しながら、確実に斬撃を与えていくディケイド。
オオアリの怪童子は応戦しようと口から蟻酸を吐き出して攻撃を仕掛けてくるが、ディケイドはそれを見越して一枚のカードをディケイドライバーに装填する。

【ATTACK-RIDE…SLASH!】

ライドブ
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