暁 〜小説投稿サイト〜
ツバサ -DECADE CHRoNiCLE《ディケイドクロニクル》-
第16話:誇りあるケイジタチ
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
しいじゃないですか」

士はクウガの事を聞いて察し、夏海の指摘をする。
確かに士達はこの世界に来たばかりだ。
だが北条達の言葉を信じるなら、少なくとも過去にこの世界でクウガが現れていることになる。
一体どういうことだ、と他の刑事達がささやく中、士がその答えを告げる。

「この世界にはユウスケとは別のもう一人の仮面ライダークウガがいるってことだ」

「俺の他にクウガが!?」

「要するに本来なら一人しかいないはずのクウガが何故もう一人いるのか、そしてその正体が何者なのか我々は知りたかったのだ」

一条が士の説明を補足するために付け加えた。
ユウスケが変身するクウガと、この世界にいるクウガ。
今現在、この世界には"二人のクウガ"が存在する……士達はその事実を知ると、顔を見合わせる。
ユウスケが士にどう説明するか尋ねる。

「どうする?士?」

「どうするもこうするも……少なくとも、俺達の事知りたいってなら、一応自己紹介しておく必要があるな」

「とりあえずオレ達のことは士君達の仲間ってことでいいよね」

「ああ、それで行こう」

ファイの言葉に士はそう答えると、一条達に自分達の事を話した。
小狼達の事はまた事情が違うため、今回は『士達と同じ仲間』として扱った。
自分達は"仮面ライダー"であり、次元を超えて世界を旅をしていると……。
その話を聞いて他の人々はざわつき、その中でも北条が難色な顔色を示す。

「別の世界から来たって……そんなSFでありそうな話、信じられるとでも」

「確かに信じられないでしょうね。でも北条さん、現状を見てください」

「何が言いたいのですか? 一条さん」

「クウガという現代とは逸脱した存在が過去にいた上、今はグロンギ以外にも人々を脅かす脅威は存在する。警察には対処しきれない大きな存在が……だから今更異世界や別の世界だってあるとしても、我々は信じるしかない」

一条の言葉を聞いて、北条は苦い顏をしながら黙り込む。
どうやら士達の言う事を世迷言と決めつけてない辺り、一条という事は信頼できる。
そう思った士はふと浮かんだ疑問を一条に質問として投げかける。

「その様子だと、他の未確認生命体……グロンギの他にも怪人達のことは知ってるようだな」

「ああ、表向きは未確認と同じものとして扱っているが、確認してはいる」

士の質問に対して一条は答えた後、部屋は暗くなってプロジェクターにとある映像が映し出される。
そこに映し出されていたのは、……ワーム・ファンガイア・アンノウン・ミラーモンスター・オルフェノクといったいくつもの怪人達。
そして次に映し出されたのは、怪人達と戦う仮面ライダー達の姿……その中にはクウガの姿もあった。

「我々警察組織が確認
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ