第三百六十九話 環境と災害も見てその七
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「あちらの世界では先輩後輩で仲良くしてるし」
「それで、ですか」
「あたいが言って」
「お話をされて」
「仲間にするわ、そして二人でね」
「ブラジル統一を進められますね」
「中南米もよ」
ひいてはというのだ。
「統一していくわ」
「そうされますか」
「ええ、それでよ」
「アマード様のところにですね」
「準備が整えば行くわ」
「そうされて、ですね」
「あの子を仲間にするわ」
こう言うのだった。
「是非ね」
「ではまずはあちらにですね」
「会談を申し出るわ」
「そして自ら行かれ」
「お話をするわ、自信がなくて引っ込み思案だけれどええ子よ」
アマードの人柄のことも話した。
「誠実で真面目で努力家でね」
「そうなのですね」
「そやから是非ね」
「共に歩まれたいですね」
「この世界でもね、政も戦もね」
どちらもというのだ。
「あの子がいると助かるわ」
「リサール様の善政は私も聞いていますが」
「高く買っているというのね」
「そう聞こえますが」
「あの子のことを知っているつもりだから」
それでとだ、アレンカールはここでも明るく笑いかつ真面目な表情で市長に対して答えた。そのうえでさらに言うのだった。
「言うのよ」
「そうですか」
「そやからね」
「あの方とお二人で」
「やっていきたいわ、勿論今の皆にもね」
「私達もですか」
「これからもね」
市長に対しても言うのだった。
「お願いするわ」
「サンパウロのこともですね」
「そうよ、星の子だけでは何も出来ないわ」
こうも言うのだった。
「色々な人がいてくれてこそよ」
「世界を救えますか」
「星の子は確かにこの世界やと大きな力を持っているけれど」
それでもというのだ。
「全知全能やないから」
「キリスト教の神の様に」
「特にイスラム教の神様のね」
「アッラーの様にですね」
「もうこの世の全てを司るとか」
そうしたことはというのだ。
「出来へんわ、若し出来たら」
「この世界もですね」
「今の時点でよ」
それこそというのだ。
「救えるわ」
「そうなりますか」
「ええ、だからね」
それでというのだ。
「皆の力が必要なのよ」
「私達の」
「最初からこの世界にいる人達の力もね」
「弱い力ですか?」
「弱い?とんでもないわ」
市長の今の言葉は笑って否定した。
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